佐野市議会 > 2000-06-06 >
06月06日-一般質問-03号

  • "南米"(/)
ツイート シェア
  1. 佐野市議会 2000-06-06
    06月06日-一般質問-03号


    取得元: 佐野市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-09
    平成12年  6月 定例会(第2回)         平成12年第2回佐野市議会定例会会議録(第3号) 6月6日(火曜日) 出席議員(28名)    1 番  岡 村 恵 子  君     2 番  久 保 廣 志  君    3 番  川 田 キヨ子  君     4 番  大 川 圭 吾  君    5 番  若田部 治 彦  君     6 番  春 山 敏 明  君    7 番  平 塚 敏 夫  君     8 番  小 林 勝 治  君    9 番  藤 倉 義 雄  君    10 番  林   敬 忠  君   11 番  佐 瀬   實  君    12 番  木 塚 誠 之  君   13 番  荒 居   聰  君    14 番  野 口 仙 一  君   15 番  山 口   孝  君    16 番  寺 内 冨士夫  君   17 番  義 本 美智江  君    18 番  島 田 一 男  君   19 番  笠 原 敏 夫  君    20 番  金 子   裕  君   21 番  飯 塚 昭 和  君    22 番  野 城 平四郎  君   23 番  寺 嶋 勝 豊  君    24 番  金 井   弘  君   25 番  寺 内 一 夫  君    26 番  吉 川 貞 夫  君   27 番  小 野 一 郎  君    28 番  金 子 和 衛  君 欠席議員(なし) 地方自治法第121条の規定に基づき出席要求による出席者  市  長   毛 塚 吉太郎  君   助  役   黛     光  君  収 入 役  亀 田   郁  君   企画部長   橋 本   清  君  総務部長   須 藤 修 男  君   市民部長   柳 田 清 次  君  保  健   押 田 好 雄  君   保  健   林   輝 美  君  福祉部長                福祉部次長  経済部長   渡 会 光 政  君   建設部長   小 林 敏 男  君  都  市   小 関 昇八郎  君   水道局長   関 根 正 男  君  開発部長  教 育 長  田 沼   清  君   教育次長   市 川 建 司  君  監査委員   出 井   修  君   消 防 長  横 塚   学  君  事務局長  農業委員会  鷲 尾 八 郎  君  事務局長  事務局職員出席者  事務局長   川 嶋 伸 男  君   議事課長   吉 野   攻  君 議事日程第3号 日程第1  一般質問 本日の会議に付議した事件 日程第1  一般質問 ○議長(小野一郎君) 開議に先立ち、事務局長をして出席議員数並びに本日の議事日程について報告いたさせます。 事務局長。 ◎事務局長(川嶋伸男君) ご報告申し上げます。 ただいまの出席議員数並びに本日の議事日程についてご報告申し上げます。 ただいまの出席議員数は28名でございます。 なお、本日の議事日程につきましては、お手元に配付してございます議事日程第3号のとおりでございます。日程第1、一般質問、以上のとおりでございます。 次に、本日お手元に配付いたしました文書につきましては、ただいまご報告を申し上げました議事日程1件でございます。 以上で報告を終わります。                                                             午前10時01分開議 ○議長(小野一郎君) これより本日の会議を開きます。 日程第1に入ります。これより市政に対する一般質問を行います。 この際、申し上げます。一般質問終了時の振鈴合図でございますけれども、終了時3分前に1点、終了時に3点、それぞれ従来のとおり振鈴をいたしますので、ご協力のほどお願い申し上げます。 順次質問を許します。 10番、林敬忠君。          (10番 林君登壇) ◆10番(林敬忠君) おはようございます。ただいま議長のお許しをいただきましたので、市政に対する一般質問をさせていただきたいと思います。質問に先立ち、本議会最初にこの機会を与えてくださいました議員の皆様に御礼と感謝を申し上げます。 まず、清掃行政についてご質問をさせていただきたいと思います。ごみの処理は、市民生活にとって一日も欠くことのできない重要なことであります。ご案内のとおり高度経済成長によって物の豊かさを求めてきた結果、大量生産、大量消費、大量破棄という社会経済のシステムから心の豊かさを求め、物資の効率的な活用やリサイクルを進めることによって限りある資源の消費を抑制し、環境への負荷を低減させようという循環型社会の形成を目指す社会経済のシステムに移行しようという時代の変革期にあるわけでございます。そこで、国においてもさきの国会で循環型社会形成推進基本法が制定され、また食品循環資源の再利用促進法も制定されました。その目的は、レストランなどから出る食べ残し、食品メーカーが出す食品破棄物について、ある規模以上の事業者に一定割で肥料や飼料などにリサイクルすることを義務づけることになっております。本市においても既に平成10年1月からごみを6種11分別して排出、収集、再資源化への取り組みを開始し、保健委員さんを初め各町内会の関係者の皆様のご協力を得て定着したところと思います。 ごみの減量化は、最も重要な課題であるとともに、これを推進するためには行政、事業者、市民の3者一体の共同活動が欠くことができないと思います。とりわけ市民一人一人の理解と協力がなければ実現できないものと思っております。本市の平成6年から10年までの年間の可燃ごみの収集量と焼却量は、年間約3万1,000トンから2万9,000トンの間で推移しております。また、家族4人の世帯から排出される生ごみは1日当たり700グラムと聞いております。本市においては、平成10年4月から家庭用生ごみ処理機購入者に対する補助金制度を確立するなど、その努力を多とするところであります。また、最近では技術も進歩し、生ごみ消滅型、つまり生ごみが最終的にはゼロとなる残留物が出ない機種も大変普及してきたとも聞いております。 なお、清掃センターにつきましては、昭和57年1月に稼働して以来18年間経過し、老朽化が進み、昨年来機械の故障等が発生し、新聞等に報道されておりますが、現在どのように運営されているのか、次の3点についてお伺いしたいと思います。一つ、生ごみの堆肥化事業の目的とその実績について。二つ、生ごみを大量に排出する事業所等への協力要請について。三つ、清掃センターの現状を広く市民に知っていただき、理解を求めるための方策について、以上3点をお伺いします。 次に、高齢者福祉行政についてお伺いします。本市における高齢化は、本年4月1日現在で1万4,789人、率にして17.4%に上がり、6人に1人が高齢者であります。このことは、本市のみならず我が国全体のものでありまして、20年後には4人に1人が高齢者であります。このような背景から、本年4月に介護保険制度がスタートし、21世紀の超高齢化社会に対応する制度として期待が寄せられているところでございます。 そこで、議員活動の中で聞かれることがしばしばあるわけでございますが、痴呆性の高齢者の対応であります。家族の中に痴呆の高齢者を抱えた家族介護者では、まさに24時間体制で介護しているのが現状と思います。介護の限界を感じつつも在宅介護に専念しているようでございます。ここでお伺いしたいのは、痴呆老人の施設整備計画であります。私は、昨年9月の一般質問において本市の保健福祉計画の状況をお聞きしたところ、毛塚市長さんからは在宅福祉の部門はおおむね目標値に達しているが、特別養護老人ホームは計画を下回っているというご答弁でした。12年度を初年度とする新たな保健福祉計画も作成されたようでありますので、今後の本市における施設整備計画についてお伺いいたします。具体的には、本市の予想される痴呆性老人の対象者は現在どのくらいになっているのか、また施設入所を希望している人の人数、特別養護老人ホーム痴呆対応型施設等の整備計画、さらに今後の施設整備計画の方針等についてお伺いをしたいと思います。 次に、災害時の緊急輸送協力体制の推進についてお伺いいたします。大正12年9月1日、関東大震災に見舞われ、本年はちょうど77年となります。また、平成7年1月の阪神・淡路大震災は記憶に新しいところであります。県内におきましても県北地域の大水害など、また最近災害には至りませんでしたが、時々茨城県南西部を震源とする地震なども発生しております。災害は、忘れたころにやってくると言われております。災害時に特に重要となり、欠くことのできないのが救援物資等の輸送であります。茂木町で発生した水害時には、迅速な活動が町民から大変喜ばれたとの話も聞いております。ご案内のとおり赤帽は、小型自動車による輸送でありますので、効率的で災害時には最も最適と思われます。現在県内においては、宇都宮市を初め4市16町の自治体と赤帽栃木県単組の間で協定を締結しているとのことであります。今後の方針についてお伺いをしたいと思います。 以上で第1回目の質問を終わらせていただきたいと思います。 ○議長(小野一郎君) 当局の答弁を求めます。 まず、市長。          (市長 毛塚君登壇) ◎市長(毛塚吉太郎君) 林議員のご質問に私の方からご答弁を申し上げる件がございますので、よろしくお願いしたいと思います。 それでは、一般家庭から排出される生ごみの堆肥化事業の推進についてという質問でございます。この件につきましては、過去に寺内冨士夫議員からも学校給食から出る生ごみの処理について質問をいただいたことがありますが、本市では家庭用簡易焼却炉設置費の補助制度を廃したことにかわるものとして、平成10年度より家庭用生ごみ処理機普及事業を実施して、家庭から排出される、厨房等から出ますごみを自家処理するため、生ごみの処理機を設置した方に経費の一部を補助し、ごみの減量化と堆肥化によるリサイクルの推進を図って現在進めているところでございます。この実績でございますが、平成10年度が69件、平成11年度が55件となっております。なお、本年度につきましては既に68件の申請がありまして、当初予定をいたしまして予算化をいたしましたほぼその額を5月末で完了になっておりますので、今後購入予定される方々等につきましても議会の皆様方のご理解をいただきながら対応してまいりたいと考えているところでございます。 現在市民の皆さんのごみの減量化等に対する意識が高まってきているというふうに、そういう数字の上からは判断するわけでありますが、特にこのごみ処理機につきましては電機メーカーの方が非常に熱心だというような感じがするわけでございまして、そういう形でどうあれごみの減量化が進むということは大変私ども喜ばしいことだと思っております。そういう意味で、今後も本事業を積極的に推進してまいりたいと考えているところであります。 次に、大量に排出が予定される事業所等に対する協力要請はもちろん必要と思われますが、今後の方針、対応策はというご質問にお答えを申し上げます。事業系の一般廃棄物は、業種によりましては大量に排出されるところもございますが、一般家庭と同様に分別排出の協力はお願いをしているところでございます。しかし、今後は生ごみの堆肥化等につきましても生ごみ処理機を設置するように、ごみの減量化や堆肥化によるリサイクルに協力していただくようにお願いをしてまいりたいと考えているところでございます。現在かなり大手な、これは食品メーカーでも既に設置を見ているところもあるようでございますので、それらにつきましても私の方も注意をしてまいりたいと考えているところでございます。いずれにいたしましても、ごみの減量化は大変大事なことでございますので、林議員のお話のように今後とも進めていきたいと思っております。 堆肥化の問題につきましては、機械によって堆肥化のできるのとできないもの等がございますし、もう一つは堆肥を、生ごみ処理機から取り出したものを積んでおくのが大変なわけでして、ウジがわいたり、ハエが飛んだりというようなことでいろいろまた考えなければならない点もあるようでございますので、それらにつきましても今後検討させていただきたいと思っているところでございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(小野一郎君) 次に、市民部長。          (市民部長 柳田君登壇) ◎市民部長(柳田清次君) 林議員の一般質問にご答弁申し上げます。 私からは、清掃センターの現状について市民に説明し、理解を求めることが必要と思われるが、今後の対応についてのご質問にお答え申し上げます。市民に理解を求めることの一つとして、毎年清掃センターに市の施設めぐりの一環といたしまして、一般市民の方、また各種団体等の方々が施設の見学にお見えになります。その際に施設の概要及び施設が稼働後18年を経過し、全体的に老朽化が進んでおる、処理能力が現在低下していると清掃センターの現状をお話を申し上げるとともにごみの分別を徹底していただき、資源化を図ることへのご協力をお願いしているところでございます。 また、市内の小学校及び中学校の児童生徒の方々が学校教育の一環といたしまして、清掃センター施設見学に見えております。児童生徒の皆様にはごみの分別、資源化等をお話し申し上げるとともにごみの不法投棄等の問題などもお話しいたし、これからの21世紀を担う子供たちによりよい環境づくり、よりよいまちづくりに関心を持っていただければと思い、お話を申し上げている次第でございます。 施設見学等の実績でございますけれども、平成11年度には、一般市民及び各種団体の方々については6団体97名でございました。小学校、中学校の関係については、7校で652名の施設見学がされたわけです。また、今月には犬伏小、植野小、また一般の方々としてシルバー大学同窓生、あるいは関川町婦人会、また佐野ボランティア団体の皆さんが施設見学を予定しております。その際に、やはり現状等お話しし、ご理解をいただくようにしたいと思います。また、全体的には今後のPRには積極的に努めてまいりたいというふうに思いますので、ご理解いただきたいと思います。 以上でご答弁とさせていただきます。 ○議長(小野一郎君) 次に、保健福祉部長。          (保健福祉部長 押田君登壇) ◎保健福祉部長(押田好雄君) おはようございます。林議員の一般質問にご答弁申し上げます。順序が前後することをお許しいただきたいと思います。 まず、高齢化社会を迎え、本年4月から介護保険制度がスタートした中で、特に痴呆性老人を抱えた家族介護は限界に来ていると思うがということでございます。議員ご指摘のとおり痴呆の老人を家族で介護している皆さんの苦労は並大抵のことではないと思うわけでございまして、特に老老介護、痴呆性老人をお年寄りが介護するという形においては厳しいものがあるものと認識いたしております。 そこで、本市におきます痴呆老人数でございますが、平成11年度高齢者調査によりますと218人となっております。このうち施設入所の人数でございますが、議員ご承知のとおり介護保険がスタートした今日では要介護認定1以上が施設入所が可能でございます。そこで、人数の把握ということですが、現在のところ把握はしてございません。といいますのは、介護を受ける方と施設側との契約という形になりますので、把握が今の段階では難しいということでございます。 次に、今後の対応策や施設整備計画の方針でございますが、まず今後の対応策につきましては、ご承知のとおり介護保険制度がスタートいたしました今日では、福祉サービスの利用に当たりましては介護認定が必要となります。したがいまして、介護認定の度合いに応じた福祉サービス、すなわち在宅福祉サービス施設福祉サービスかのいずれかのサービスをみずから選択していただくこととなります。 次に、今後の施設整備計画の方針についてでございますが、本市における痴呆老人の入所施設といたしましては、現在介護老人福祉施設となりました特別養護老人ホームが2カ所100床ございますが、痴呆対応型共同生活住宅、いわゆるグループホームはございません。そこで、これら施設の整備計画につきましては、まず特別養護老人ホーム1カ所50床が平成13年度に整備すべく民間法人が準備を進めております。また、痴呆対応型共同生活住宅グループホームにつきましても同様に民間法人が進めているところでございます。したがいまして、佐野市高齢者保健福祉計画とこれらの施設整備計画との整合を図りながら進めてまいりたいと考えているところでございます。また、施設整備に当たりましては、介護保険の基本理念でもございますとおり民間活力の導入を視野に入れながら、なお一層の高齢者福祉行政の推進に努めてまいりますので、ご理解とご協力をお願い申し上げまして、ご答弁とさせていただきます。 ○議長(小野一郎君) 次に、総務部長。          (総務部長 須藤君登壇) ◎総務部長(須藤修男君) 林議員のご質問にお答え申し上げます。 私の方からは、災害時緊急輸送協力体制の推進についてご答弁申し上げます。ただいま議員からご指摘がございましたとおり救援物資の輸送につきましては、防災計画上、食糧、医療、生活必需品等の物資を被災者に供給する上で大変重要なものの一つと考えているところでございます。また、災害時におきましては、大型車より小型の車の方が効率的な対応が可能となる場合も考えられるところでございます。質問の要旨にございましたように赤帽栃木県軽自動車運送協同組合とは、県内におきまして宇都宮市、鹿沼市、今市市、真岡市及び上三川町等の4市16町が災害時における食糧、生活必需品等の輸送協力に関する協定を締結しているところでございます。現在本市における民間機関との応援協定につきましては、佐野市と佐野市設備業協同組合との間におきまして災害時における給水装置等早期復旧協力に関する協定を結んでおりますが、本市といたしましては今後公的機関、あるいは民間機関を問わず相手方との合意が整えば相互応援協定を締結いたしまして、災害等緊急時における相互応援体制を強化してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(小野一郎君) 以上で当局の答弁は終わりました。 10番、林敬忠君。          (10番 林君登壇) ◆10番(林敬忠君) ただいまは、市長さん初め関係の部長さんの積極的なご答弁をいただきました。これでさらに私がご質問申し上げました生ごみ減量化の問題、さらには高齢福祉の問題、それから災害時の緊急輸送の問題、これも一歩、あるいはそれ以上に前進をしてくるのではないかというふうに思っております。今後ともよろしく事業の推進につきましてお力添えをいただきたいと思います。お礼を申し上げまして、私の質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(小野一郎君) 15番、山口孝君。          (15番 山口君登壇) ◆15番(山口孝君) おはようございます。ただいまから市政に対する一般質問を始めさせていただきます。 今回の6月定例議会における質問のテーマは、通告いたしましたとおり1点目は2月定例議会に引き続いて新清掃センターの建設について、2点目は市民カレンダーの作成と家庭配布について、3点目は特色ある学校づくりと心の触れ合う教育についての3課題であります。市長初め市当局の真摯なご答弁をよろしくお願いいたします。 それでは、早速最初のテーマであります新清掃センターの建設について、以下4点にわたり質問の趣旨を申し上げます。1点目は、去る2月の定例議会において新清掃センターの建設に向けた候補地の選考に対して、当時現在市当局が話を進めていると言っている3地区のうちの2地区についてどのように進んでいるかなどなど6点にわたり市当局の見解をただしたところであります。その際にも申し上げましたように、無論安易に公表すれば賛否両論がわき起こる可能性もありますが、そうはいってもいつまでも非公式に折衝しているわけにもいかないし、一部地域では既に建設のうわさが広がり、不協和音が日増しに大きくなってきているところもあるわけです。したがって、市当局が折衝している地区の町会連合会、さらにはそれを構成する全町会長などを対象に焼却施設、とりわけダイオキシン等に対する安全性や地域振興策とあわせて説明会を開催し、地域住民の共通認識と情報格差が生じないよう対処願いたいと強調したところであります。市長からは、新しい建設地を求めるには大変難しい問題もあるが、今2カ所と接点を持っており、もう少し時間をかけたいというのが偽らざる気持ちである。そして、一日も早く対応したいが、その前に議会に一応の話を申し上げてからと考えており、新年度に入ったら議会対応とともに接点を持っている地区へ入っていきたい旨の見解が示されたところであります。しかし、その後における市当局の具体的な動きについてはどうなっているのでしょうか。どうも私たちの目に見える動きや進捗状況が弱いのではないでしょうか。言葉じりをとらえるつもりはありませんが、新年度に入ったらとの言葉を素直に受けとめるなら、遅くとも5月中旬ごろまでには議会対応を初め何らかの動きがあってしかるべきと思っていたわけでありますが、早くも6月議会を迎えてしまいました。慎重にならざるを得ないのはわかりますが、そうかといって田之入町の現施設の老朽度や、平成14年12月から国のダイオキシン排出規制の強化を考えるなら時間的余裕は余りないのではないでしょうか。したがって、2月の定例議会以降この間における新しい清掃センター建設地選定に向けてどのように進めてきたのか、改めてお尋ねいたしたいと思います。 とりわけ新年度に入ったら議会対応とともに接点を持っている当該地区へ積極的に入ると述べられたわけでありますから、これらの取り組みに弱さがあるのではないかと思わざるを得ない私たちにとってもう少し今回市当局の見解をいただきたいと思います。この観点から、この間2カ月半にわたる取り組みの経緯並びに今後の具体的な対応策についてまずお伺いしておきたいと思います。 次に、2点目は、前項と同様に2月の定例議会で広く意見を聞くため協議の場を設けたいとの見解が示されたわけですが、協議の場の具体的なイメージについてお伺いしたいと思います。つまりその構成人数は何人ぐらいを、どういう階層、団体から選出しようとしているのか、また具体的な運営方法はどのように考えているのか、さらには設置時期など、設置に向けた市当局の見解についてお伺いいたします。 3点目は、前回も申し上げましたが、建設地域への地域振興策、活性化策についてであります。佐野市民の皆様はもとより、だれでもごみの焼却施設は必要であり、市内のいずれかに建設しなければならないと異口同音に言うと思いますし、理解してくれていると思いますが、それが自分の居住地域に建設に白羽の矢が立つと迷惑施設となり、近ければ近いほど建設反対の声が高まるのは他の市町村の例でもわかるわけです。そのためにも新焼却施設のダイオキシン問題に対する技術的な安全性とあわせて建設地域への振興策や活性化策も事前に公表し、当該地域の皆さんの意見、意向を十分考慮すべきであると思います。毛塚市長も前議会においてごみ処理施設の建設には周辺住民の不安や負担をどのような手段で補うことができるかが最も重要なポイントであり、地元の皆さんの合意をいただくために余熱の利用や多目的スポーツ施設の建設、さらにごみ発電機を併設した場合、売電は無理としても施設内や周辺の電力は補うことができるであろうとの見解を述べられているわけでありますから、そこで再度お伺いいたしたいのは、新しい清掃センター建設に当たって、一般的にはごみ処理量1トンにつき1億円の建設費がかかるというふうにも聞いております。したがって、もし佐野が120トンの処理施設を考えているなら、新しい機種がどうなるかは別にしてもおおむね120億円前後の財源が必要になるわけでありますから、無論土地を新たに求めるとなるとさらに財政負担がふえることは当然ですし、焼却方式についても溶融方式が答申されているところでありますから、これまで多くの自治体が採用してきた燃焼方式と財政的負担に違いがあるかとは思いますが、またさらに埼玉県越谷市のように外観を美術館ないしは博物館のようにしたり、展望台を併設するならプラスアルファの財源が必要になってきます。要するに本市が検討している新しい清掃センターは、リサイクルプラザ等の附属設備を含めて具体的な建設概要、財政的な問題をどのように考えているのか、またそれにあわせた地域振興策、活性化に向けた施設の建設費用も含め市当局の見解をお伺いいたしたいと思います。 4点目は、新清掃センターの建設に向けた今後の具体的なスケジュールについてであります。まず、一つとして建設地域をいつごろまでに確定し、公表しようと考えているのか。二つ目には、それに伴い町会や住民への対応と説明の時期をどのように考えているのか。三つ目には、地権者との折衝に多くの歳月をかけるわけにもいかないと思いますし、同意の可能性も考えて建設の候補地を選定する必要があると思います。これらこの三つは、どちらが卵で、どちらが鶏かではありませんが、一歩誤れば大変な騒ぎが起こる可能性も考えて考えられます。しかし、慎重な配慮をしつつも早急に実施しなければならない課題であると思います。市長が新清掃センターを田之入町以外に建設する旨の見解を述べたのは昨年の12月定例議会でありますから、このままではもうすぐに1年ぐらいはたってしまう気がするわけであります。これからどのように話を進めていくのか、いつごろまでに建設地の結論予定し、完成年度は何年ごろを予想しているのか、具体的なスケジュールをお伺いいたします。 次に、二つ目のテーマは市民カレンダーの作成と家庭配布についてであります。結論から申し上げますと、21世紀の新しい佐野市づくりの一環として市政行政のPRを兼ねて佐野市独自のカレンダーを企画、作成し、全家庭に配布する施策について真摯にご検討願いたいと思います。 私が利便性を重んじて活用しているのは、1カ月単位になっている縦77センチ、横53センチ、B2型で、日付の下の空欄にスケジュールが書き込める様式のカレンダーであります。本庁舎内にも各課には幾つかかかっている姿が見受けられます。したがって、この様式にはこだわりませんが、このような様式を参考に毎年恒例の市民イベント等の日程が既に印刷してあれば市民にとって非常に便利であると思います。例えば1月5日は消防団出初め式、7日が新年祝賀会、3月からのスプリングフラワーフェスティバル、印刷の段階で決定しているかどうかわかりませんが、小中学校の卒業式や入学式、毎年5月下旬に再開される福祉まつりや8月上旬の秀郷まつり、9月の市民体育祭、球技大会と陸上大会、小学校の運動会、あるいは12月のシティーマラソン等々、市民が関心を持っている年間行事は数多くあります。次年度の日程が未決定の場合は、時期を明示しておくなり、予定として掲載しておく方法もあると思います。また、市民に知られているようでPR不足の一つに年4回の定例議会の開催時期もあります。今開催しているのに私の知人は今度の議会はいつから始まるのだという話をしてくるわけですが、正式にはこれは議会運営委員会の決定が必要でありますが、開催時期、開催期間ぐらいは、例えば6月の暦の四隅の空欄にでも明示しておけば理解も高まるのではないと思います。さらに、市内の名所、観光地の写真を活用したり、欄外には市民の利用頻度の高い市役所や関連施設、例えばレイクサイドの予約電話番号等も掲載しておけばより便利ではないでしょうか。また、シール方式ということにこだわりませんが、家族の記念日、誕生日や結婚記念日等も書き込めるように工夫すれば家庭内でのコミュニケーションの高揚に大いに役立つものと考えます。非常に利用価値の高い市民カレンダー、ぜひ市当局の見解をお伺いいたします。 続いて、三つ目のテーマであります特色ある学校づくりと心の触れ合う教育について質問の趣旨を申し上げます。今春から一部で総合的な学習の時間が導入され、これからますます学習環境の整備や各学校の創意と特色のある教育が求められていると思います。さらに、学級崩壊や不登校の児童生徒に対する各種の取り組み、諸施策が実施されており、心から敬意を申し上げておきます。特に本市では、本年度から市単独事業としてさわやか教育指導員を全小学校に配置し、児童へのきめ細かな指導体制に力点を置いた手厚い教育方針に感謝を申し上げておきたいと思います。 しかし、過日の新聞で、本市の中学校で生徒が先生に暴力を振るうという信じられない記事に、その生徒への怒りは当然のこととして、それよりも現在の家庭教育、社会教育はどうなっているのか、身近な市内で生じてしまった事件に愕然となり、本当に悲しさでいっぱいであります。かつて私たちの小中学生時代には、何かにつけて親や近所の大人からちょっと悪いことをする、いたずらをすると先生に言いつけるよと言われておとなしくなった子供が多かったと記憶しています。今の子供たちには、「地震、雷、火事、おやじ」という言葉は通じないのでしょうか。逆に年ごとにふえるいじめと不登校、減るのは玩具売り場の子供の泣き声という、私がつくったのですが、川柳がはやりそうであります。現在の児童生徒の教育の難しさを改めて認識させられた思いがしております。社会全体を嘆いていても解決になりませんし、解決の妙薬はないと思いますが、いろいろな方策を検討しながら実施していく必要があると考えています。そこで、以下5点について教育委員会の見解をお伺いいたします。 1点目は、(仮称)おまかせ教育施策についてであります。例えば各学校の規模や児童生徒数に応じて一定額、仮に50万円から100万円ぐらいを支給し、校長、教職員、児童生徒、PTA、あるいは地域住民等で創意と工夫ある施策や事業に自由裁量として使えるようにしたらどうかということであります。そのお金で、今既に実施している学校はもちろんありますが、畑で野菜をつくって、実ったときの喜びや花壇に花の種をまいて咲いたときの感動を味わったり、ウサギや小鳥などの小動物の育成等により生に対する優しさ、思いやりの教育などが今一番重要なのではないでしょうか。夏休み等には親子そろって学校で花壇の花を手入れしたり、バッタ、カブトムシなどの昆虫や、ウサギや小鳥などの小動物にえさを与えたりする中で喜怒哀楽の感情が素直に表現できるような、教育の一助になれば50万円や100万円は安いと思います。 2点目も1点目と同様に一定額を支給して、地元の古典芸能の継承や各種の体験学習等の実施によりインドアからアウトドアの教育を積極的に実施することも児童生徒への教育効果は大きいと思います。この観点から、前1点目並びに2点目の各種事業の実施に対し各学校の自由裁量で使える予算を支給し、各学校ごとに自主性や創意性を促せるよう(仮称)おまかせ教育施策について教育委員会の見解をお伺いいたします。 3点目は、低学年の児童を中心に(仮称)お手伝いボランティアとして、保護者との連携を密にして1日1回家庭内で親の手伝いを励行させることはいかがでしょうか。あるいは夏休みや冬休み等の期間だけでもお手伝いノートを作成し、親と子供が一緒になり、手伝った内容をノートに書くことにより親子の触れ合いときずなが強まるとともに家庭内での子供の教育に対する親の意識改革も期待できると思います。いじめや学級崩壊、不登校などがふえ続けている要因の一つには、少子化による家庭での親の甘やかし教育も多少関連しているのではないでしょうか。1998年に文部省が小中学校約1万1,000人を対象に実施したアンケート調査によると、家庭で親の手伝いをする子供ほど道徳観、正義感が身についているという結果が出たそうであります。この(仮称)お手伝いボランティアについて教育委員会の見解をお伺いいたします。 4点目は、高学年の児童や中学生にはパソコンが一般家庭にも普及しておりますから、ホストコンピューターを設置して、電子掲示板システムを活用して先生と生徒、あるいは生徒同士の本音の会話ができるようにしたらいかがでしょうか。今若い人たちが夢中になっているインターネットのチャットというシステムは、匿名による不特定多数の知らない者同士が電子会話で楽しんでいるわけであります。この人気のあるシステムを参考にしない手はありません。インターネットの電子メールを利用して児童や生徒と先生が時間にとらわれず、何人でも同時に車座になったつもりで気軽に楽しみながら、本音の会話や意見を述べ合ったり、持っている悩みにアドバイスし合う等、大きな効果が期待できるのではないでしょうか。もしかしたら、この電子掲示板システムを立ち上げることで児童や生徒が親や先生にも言えない小さな危険信号をキャッチし、最悪の事態になるのが未然に防げることもあるかもしれません。このネット談議の構築に対して教育委員会の見解をお伺いいたします。 最後の5点目は、悪いことをしたら先生は怖いという観念を植えつけることも大切ではないでしょうか。悪いことをしたら毅然として怒る、時には厳しい教育も必要であると思います。私たちの学生時代には、宿題を忘れたり、掃除当番をサボったり、授業中にむだ口をたたいてよく自分の席や教室の隅に立たされた経験があります。また、廊下を走って見つかって、重い罰として水の入ったバケツを持たされて廊下に長時間立たされた経験もあります。今児童生徒が悪いことをした場合、先生はどう対応するのでしょうか。水の入ったバケツを持たせて廊下に長時間立たせたり、校庭のグラウンド3周回ってこいという罰はどうなってしまうのでしょうか。悪いことをしたら毅然として怒る教育について教育委員会の見解をお伺いし、第1回目の質問といたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(小野一郎君) 当局の答弁を求めます。 まず、市長。          (市長 毛塚君登壇) ◎市長(毛塚吉太郎君) 山口議員の質問に私の方からは、特に新清掃センターの設置の問題を2月に引き続きお答えすることにいたします。 特に建設についてその後の経過というお尋ねでございますが、私の方といたしましてもこの経過を申し上げる前になかなか容易でない仕事であるということをご認識をまずいただきたいと思います。どなたに聞かれてもなくてはならない施設だけれども、おれらのところには困るよと、こういうご意見が非常に強い性格のものでございますので、まずお話をしておきたいと思います。 まず、私の方といたしましては、4月に入りましてから部内、いわゆる庁内でいろいろ検討を加えまして、佐野市一般廃棄物処理施設建設調査研究会というのを庁内につくらせていただきまして、関係する職員といろんな論議を重ねてきたところでございます。そういう中に私がかねてから申し上げてありますように、私なりに何カ所か想定した場所というのは持っておったわけでありますが、それを皆様方にご理解をいただくと同時に条件整備をしていかなければならないということもございますので、その条件というのはどんな問題があるのか、そういうことも取り決めをしておかなければならないということでお話をした次第でございます。広く意見を聞く場を設置してというお話もこの前してありますので、その前段行為として私どもといたしましては佐野市一般廃棄物処理施設建設調査研究会をつくらせていただいたということをご理解をいただきたいと思います。 次に、建設地域の地域振興策、それから活性化策や建設概要についてでございますが、新しい清掃センターは煤煙や臭気はもちろん発生いたしませんし、ダイオキシン類の発生も極めて低い、ゼロというわけにはまいりませんけれども、大変低いわけでございまして、また水の使用量は、現在の施設では日量約240立方メートルの水道水を使用しておりましたが、これが60立方メートルというように大変少なくなってきますし、またその水自体を中で場内整理をするということでございまして、外部に流出させない方式でございますので、そういう心配もないということになろうかと思いますので、非常に安全であるという結論を私どもとしては見たところでございます。 このような施設を迷惑施設であるというふうに言われてしまうわけでございますが、しかし感覚的な面でなかなか割り切れないものがあると考えられておりますので、私どもといたしましても地元には何らかの地域振興策が必要であると考えておりますが、具体的には地元の意見を聞き、市の案もお示しし、さらに広く意見を聞きながら地元と共存できる、そしてできることならば佐野市の活性化にもつながる案を見出したいと考えているところでございます。いつ地元の方には話をするのかということで遅いのではないかというお話がございましたけれども、ようやくこれらにつきましてもお話を始めましたので、でき得ることならば議会終了後1カ月ぐらいの間に地元との協議を進めてみたいと思っております。 最後に、今後のスケジュールでございますけれども、地元と権利者の基本的なご理解をいただければ用地等の調査、用地取得、環境アセスメント、都市計画決定、整備計画、策定、実施設計、発注、着工という順序を経ていくわけでありますが、これは今想定をした話でございまして、うまく話が進みますと着工までに2年ないし3年ぐらいはかかるのかなというふうに思っております。したがいまして、現時点から施設完了までにはどうしても7年ぐらいの歳月が必要であろうというふうに私の方では考えているところでございます。 いずれにいたしましても、一番最初にお話しいたしましたようになければ困る施設、しかし自分の身の回りには置きたくない施設、どうしてもそういうふうにとられがちでございます。しかしながら、先ほどお話しいたしましたようにダイオキシンの問題、排水の問題、それらにつきましてはご迷惑をかけない大変新しい機械が完成しておりますので、私の方といたしましては既に議会の皆様方にもお話をしたことございますけれども、ガス化溶融の点につきまして、さらにそれから時間もたっておりますので、もう少し何か変わったものがあればひとつお示しくださいということで会社の方にも新しい調査結果をお願いをしているところでもございます。地元の皆様方のご同意がいただけるように私の方といたしましても誠心誠意努力をしてみたいと思っておりますので、ぜひ議会の皆様方の特段のご協力をいただきますようお願いをいたします。そして、私の山口議員に対する答弁とさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(小野一郎君) 次に、教育長。          (教育長 田沼君登壇)
    ◎教育長(田沼清君) 山口議員の教育関係のご質問に私の方からお答えをいたします。 ご質問の第1点は、生命に対する優しさの教育についてでございます。畑での勤労体験学習や草花の栽培、あるいは緑化活動等々、学校の実情に応じまして多くの学校で取り入れているところですが、小動物の育成につきましては全小学校で現在研究的に行っております。平成11年度から3カ年間市教育委員会では、県教育委員会の指定とタイアップいたしまして、市内13校を地域の獣医師との連携に関する開かれた学校づくり推進校に指定をいたしまして、獣医師の先生方の専門的な指導を受けながら、小動物とのかかわりの中で生命を尊重する心の育成に取り組んでいるところでございます。なお、ご提案の(仮称)おまかせ教育施策につきましては、今後研究をしてみたいと思っております。 ご質問の第2点でございますが、郷土芸能の継承や体験学習導入の効果についてのお尋ねでございます。心の触れ合う教育という点で、これは大変意義のあるものだと考えております。今年度も多くの小中学校で地域の方々のご指導を得まして郷土芸能の指導を行っておりますし、また各種の社会体験学習も幅広く実施をされているところです。現在は情報化社会ということで、コンピューターなどでの疑似体験の機会がふえるわけですが、それらがふえればふえるほど実際に戸外に出ての直接体験をして感動のある体験をさせることが大切だと考えております。 ご質問の第3点、手伝いの励行についてでありますが、私も山口議員のお考えにもろ手を挙げて大賛成でございます。今までにPTA会長研修会やその他の多くの会合で、私が講師となりました場所で「心の教育は家事の分担から」と、こんなような題でもって話をしてまいりました。例えば食後に皿洗いをするという手伝いをするといたしますと、皿をどういうふうに洗えばよいかという生活技術をお母さんから自然に学べますし、洗いながらお母さんと学校での出来事を自然に話すこともできますし、あなたがいるから皿が洗えるということで本人の存在感も高まりますし、家庭の連帯感も深まりますということで、本当に家庭で手軽にできる心の教育ではないかと思っております。ある会合で話しましたら、ほとんど冗談まじりでございますが、ある方が現在では皿を1枚洗うと100円というようなことになりますのでというような冗談をおっしゃっておりましたが、そういう報酬の面はないことにいたしまして、手伝いをするということは本当によいことだと思っております。ですから、こういう手伝いにつきましては大きくなってからやらせることは無理というか、効果が半減するものだと思います。ほとんど幼児から、小さいうちから何らかの家事の分担をさせることが非常に大切ではないかと、このように思っております。今後多くの場面でこのことを推奨していきたいと思いますし、学校にも語りかけていきたいと思います。また、学校では小学校1年生での生活科の学習でも家庭内の仕事について学習をすることがありますので、小学校においても手伝いの励行については教育を自然な形で行っているということが言えると思います。 第4点目は、電子掲示板システム活用のご質問でございます。これは、時代の先端をいく本当にインターネットの電子メールを利用して自然に、時間にとらわれずに自由に本音を語り合う場をという楽しいご提案でございました。しかしながら、この運用につきましては電子掲示板システムを各学校に構築するとともに、運営、管理の体制を整備したり、掲示板に掲載された個人情報が外部に漏えいすることを防ぐための防止施策、確立等々、プライバシーの保護や電子メール利用上の注意を徹底させることなど、検討課題も多くあると思います。今後研究をしてみたいと思っております。とりあえずは、教師と生徒、生徒と生徒が本音で語り合える人間関係の育成、あるいは教育相談の充実に力を入れてまいりたい、このように考えております。 最後、第5点目は厳しい指導をということでございまして、本当にすばらしいご提案だと思っております。これに関しましては、文部省が平成11年度に作成した心の教育充実のための資料の中に社会生活上のルールや基本的なモラルなど、倫理観や規範意識を子供に身につけさせることを学校のなすべきこととして上げております。また、先ごろ出されました文部大臣から各学校へのお願いというアピールの中で、よいことはよい、悪いことは悪いときちんと指導していただきたい、このように文部大臣からも提案がされており、県の教育委員会でも栃木の子供をみんなで育てよう運動の中で、人に迷惑をかけることはだめだと言おうということが運動の内容の一つに盛り込まれております。教師を含めた大人の毅然とした指導体制が求められているところでございます。 私は、厳しい教育というのは本当に大切なものだと考えております。ただ、厳しいということは体罰を与えたり、大声でどなったりするということとは別個のものでありまして、児童生徒の心を変革するような指導、それを厳しい指導と言いたいと思っております。たとえ静かな言葉であっても子供たちの心に響いて、涙を流して反省するというような指導こそ厳しい指導と言えると思います。要するに児童生徒との信頼関係のもとにこのような指導が各小中学校においてなされるよう教育委員会といたしましては今後とも指導してまいりたいと、このように考えております。 以上でご答弁とさせていただきます。 ○議長(小野一郎君) 次に、企画部長。          (企画部長 橋本君登壇) ◎企画部長(橋本清君) 山口議員の質問にお答えいたします。 私の方からは、市民カレンダーの作成と家庭配布についてでございます。佐野市の全体的な広報活動につきましては、現在広報さのを中心にラジオ、テレホンサービス、テレビ広報さの、ホームページ等にて市民の皆様にきめ細かな情報を行っているところでございます。また、各課においても楽習の手引き、佐野市のスポーツ等専門のお知らせ等を行っているところでございます。 ご質問の市民カレンダーについてでございますが、本市の場合、ご存じのとおり広報さのの毎月1日号の最終ページに広報カレンダーといたしまして、約1カ月間の事務行事の日時等を最新の情報で掲載しているところでございます。年間カレンダーとなりますと、本市の場合、毎月多くの行事等が行われていることから、市民の方々の必要とする情報がスペースの関係で多く載せられないのではないか、また市民の皆さんにお知らせできる具体的な日程等が前年度に決定されるものが少なく、作成は難しいものと考えております。また、参考までに県内の状況を申し上げますと、市では実施されているところはなく、町では6町が実施している状況でございます。今後市政及び行政のPRの観点、また近隣の市町村の状況等を参考にしながら、研究課題とさせていただきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(小野一郎君) 以上で当局の答弁は終わりました。 15番、山口孝君。          (15番 山口君登壇) ◆15番(山口孝君) 市長、教育長、そして企画部長、それぞれご答弁いただきまして、ありがとうございます。再度何点かについて気持ちを合わせる意味でご質問申し上げたいと思います。 一つは、清掃センターの関係ですが、私も前回の2月議会でも市長から言われたように協議の場を設けますという話です。その協議の場ですが、私は非常に難しいのは選定に当たって、さっきは鶏が先か、卵が先かという話もしましたが、情報が漏れるのも怖いし、逆に言えば今度はそういう情報を協議の場で話さなくてはならない、その適切な時期というのは難しいと思いますが、協議の場というのは、例えばそれぞれ3カ所のうち2カ所というふうにつぼめて今折衝しているのだったら、そこの地域の町会連合会みたいな人とまず話しして、それから今度は町会の三役、そして区長とか班長という人たちもおりますが、そういう人たちを集めて、さらに第3段としてはもっと広く全町民というような、そういうような段階的な形を追って協議の場を設けるのか、いや、そうではなくて、全然認識は違うのだよと。先ほど市長が言ったように庁内に一般廃棄物処理施設の研究会がいて、そういう人たちがいて、そういう町会と話すのだということになるのか、その辺協議の場の扱いというのがもう少し明確ではなかったような気がしますので、再度お伺いしておきたいと思います。 それから、私は確かに難しいのはわかりますが、着工までに二、三年かかって、完了までに7年の歳月が必要だという言葉をお伺いしたのですが、果たしてどうなのだろうか。田之入の施設の老朽度等々を考えると、そこまで大丈夫なのかという心配もあるわけです。では、かといってそんな簡単にいかないということも承知しているわけですが、ただ私はもっと早めることができるのではないか。ただ、問題はそういう建設地が地権者との関係も含めて、そういう地域の人たちも含めて了解得られるかどうかという時期もありますが、もう少しはやめられるのではないかというふうに思うわけです。例えば平成11年7月の新聞によりますと、これは市が発表したかどうかは別にして、去年、平成11年度の新聞記事では来年度に、つまり平成12年度に着工して2002年、わずか2年で稼働を目指すと、こうなっているわけです。そのために来年度、本年中、つまり去年の11年度中に新しい土地を見つけるということが載っているわけでありまして、そうなると去年の発表の方が早くできる、年数的にはわずか2年ぐらいでできるという、そういうような考え方があったわけでありますから、そうすると、土地についても約1億2,500万円かけて用地を買収する。それは、現在のセンターの西側の約1.3ヘクタールと、こうなっているわけですが、去年のイメージと、今度は違うところ土地見つける難しさはあるにしても、何かあと7年ぐらいの年月が、歳月がかかるというのはちょっと長過ぎるのではないでしょうか、もっと努力できないのでしょうかということで、再度この見解をお伺いしておきたいと思います。 それから、企画部長からも教育長からも言われました。非常に財政が絡むと研究という言葉になってしまって、1歩、2歩トーンダウンされるわけです。したがって、私ははっきり言いまして、今国に対して我々地方自治体は財源も何も含めて分権と言っているわけでありますから、こういう時代ですから、そういう心の触れ合う教育づくり、教育のためにおまかせ教育施策をつくるために、そこを、分権をとらえるわけでありませんが、各小学校の自主的に使える金というのを予算化やって、何でも使いなさいよというぐらいの考えがあってもよいのではないでしょうかということでもって、そこを強調しているわけであります。最初50万円から100万円と言ったからびっくりして、100万円ですと19校、1,900万円かかるということではなくて、何だったら10万円でいいわけです。それを施策によってはふやしていくなりは、それは裁量が教育委員会にあるかどうかは別にして、そういうことで10万円としたら190万円なのです。それぞれがそういう学校で自由裁量によって使える子供の教育のための金というのも必要ではないでしょうか。そういうことで、また電子掲示板システムの研究という、財政が絡むものですから、研究となってしまう。 それから、企画部長ももちろん市民カレンダー、3万件に、1,000円か2,000円するのでしょうか、そうすると何千万円もかかるからということで、なるのかどうかは別にしても研究ということですが、やはり我々市民は、一般的には毎日朝起きて鏡の次に見るのは、いつも目にするのはカレンダーではないでしょうか。そういうところに常に、例えば漏水というのを見つけたときにどこへ連絡するのだ、なかなか一般市民の人は知らないと思います、電話番号まで。端的に言ったら、私も近所でちょっと不幸がありまして、韮川斎場にどうやって電話するのか、夜ですから、あそこには職員がいないので、どこへ連絡するのかというのはわからないわけです、私であっても。ただ、経験したから、なるほど監視員が受けてくれるのだなというのはわかったのですが、もっとそういうことも含めてカレンダーというものをつくって市民に非常に市政と息の合う、あるいは身近な市政になるような、そういうものを一つのカレンダーというものを媒体にしてつくっていただければということでありますが、これも研究という、ちょっとショックを受けている関係もありますが、再度そういうことで、本来なら9月議会か12月議会にやろうとしたのは、私にとっては6月議会でこのカレンダーの問題とか、それから来年度の教育委員会の予算の関係やっておかないと9月議会では間に合わないと、10月には予算編成、いろいろ始まるのでしょうと、そういうことで非常にもう一度考え方をお聞かせ願いたいと思います。ぜひ予算的にはわずかであってもこういう施策は重要であり、実現に向かって研究ではなくて検討という部類に入っていただければと思って2回目の質問をさせていただきます。よろしくお願いします。 ○議長(小野一郎君) 当局の答弁を求めます。 市長。          (市長 毛塚君登壇) ◎市長(毛塚吉太郎君) 先ほどお話を申し上げた中で、どのくらいかかるのかというところで山口議員から前には2年ぐらいでできると言ったではないかと。この2年という数字のときの想定は、田之入町につくるというときの様子でございました。新しいところにつくるということは、アセスメントの関係があったりいたしますので、ちょっと時間が余計にかかってくるということが一つ。それから、もう一つは、土地の強度とか、そういうものの調査等もしなければなりませんので、若干年限が余計にかかりますと、こういう計算になります。議会の皆さん方が3年と言ったのにまだ5年たってもできないぞと、こういうおしかりを受けないように幾らか余裕を持ちまして7年というお話をしておきますけれども、もちろん我々とすればそんな余裕はありません。一日も早くつくりたい、これが私どもの願いです。そういう意味では用地の取得、それから建設、合わせますと7年ぐらいかかるかなというふうに今のところ考えているわけでございますので、3年だ、4年だということでおしかりを受けないようにひとつ私の方も十分気をつけてまいりますけれども、ご理解もいただきたいと思っているところでございます。 協議会の問題でございますが、これにつきましては、やはりそこの中心的な役割を果たしていただく町会長さんとか役員の皆様方にはまずお話を申し上げるべきであろうと思っております。その上で町会の皆様方にお話をしていくというのが順序かと思いますので、その辺のことにつきましてもご理解をいただきたいと思うところでございます。 いろいろ今度の件につきましては、既設のものの建設し直しという意味ではなく、全く新しいところにつくるということでございますので、どのような変化がそこに生じてくるか予測がつきません。そういうことも含めて私の方では対応の仕方を誤らないように努力をしてまいりたいと思っておりますので、ご理解のほどお願いいたします。 ○議長(小野一郎君) 次に、教育長。          (教育長 田沼君登壇) ◎教育長(田沼清君) 山口議員の再質問にお答えをいたします。 議員ご提案のおまかせ教育活動ということで、類似のものが最近報道されました。栃木市教育委員会が小中学生夢チャレンジ支援事業、このようなものを今年行うということで、新聞報道によりますと、市内22校の中から2校選んで、1校に対して30万円を交付して、それぞれの学校で独自の教育活動に励んでいただくというようなものでございました。議員のご提案では、学校の教育活動で、学校裁量で自由に使える金をということであります。現在佐野市では、教育課程の移行措置の真っ最中でもございまして、各学校の総合的な学習の時間の実施に対することも考えなければならない、そういう課題もございますので、それらの議員ご提案のことも含めまして、おしかりをこうむるかもしれませんが、研究をさせていただくというようなことでご答弁を申し上げたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(小野一郎君) 次に、企画部長。          (企画部長 橋本君登壇) ◎企画部長(橋本清君) 山口議員の質問にお答えいたします。 私どもの方で発行しております広報さののほかに、先ほど申し上げましたとおり各課の定期的のお知らせというのが、例えば楽習の手引き、佐野市のスポーツ、健康カレンダー、オープン、社協だより等、幾つかの行事をこの中から選別するといたしましても、かなりのボリュームになるのではないかというふうに考えているわけでございます。先ほど申し上げましたとおり、このボリューム等を考えますとなかなか難しいところございます。ただ、市政及び行政のPRの観点から、また先ほど申し上げましたとおり近隣の市町村の状況等を踏まえながら研究課題とさせていただきたいというふうに思いますので、ご理解のほどお願いしたいと思います。 以上でございます。 ○議長(小野一郎君) 以上で当局の答弁は終わりました。 15番、山口孝君。          (15番 山口君登壇) ◆15番(山口孝君) 3回目については、それぞれ要望とさせていただきます。 教育長、それに企画部長も研究という域を出ないわけでありますが、中身は、あるいは施策の内容はわかると思いますので、研究する中でそういうことも含めたいろいろな施策、あるいは今言いましたようにおまかせ教育施策、小動物の関係も含めて、それからインドアからアウトドアの教育も必要でしょうし、気持ちはあると思いますので、ぜひ研究で結構ですから、また私としては別の機会に取り上げさせていただくことを申し上げて、子供のための、あるいは市民のための施策についてよろしくお願いしたいと思います。要望とさせていただきます。 それから、清掃センターの建設に向かって市当局の、そして市長のいろいろ難しい中でのご努力というのも答弁をいただきまして、わかりました。一番最初に市長から答弁されましたように新しい溶融方式は煤煙、臭気も発生しないし、水も流さないようにするということでありますが、やはりそれはそれとして市民が一番知りたいのは、逆にそういうことも含めてダイオキシンという問題についてはいろいろ新聞でも騒いでいるし、4月からつくる新しい建設地にダイオキシンがそんなに厚生省の基準を上回ることなんてあり得ないわけで、つくれないわけですから、そういうことよりも、例えば本当に煙の害やにおいはどうなのか、建設場所によっては、あるいは地形によっては年間の風向きも違うはずだし、センター周辺のにおいというのもどうなのか。今までの田之入町の、あるいはほかのああいう施設へ行ったときに非常に古い場合はごみのピットの関係、今はコンピューターだと聞いていますけれども、においが出てきてしまうのではないかという不安もあるわけです。あるいは冷却水を本当に一般市民は、今度はダイオキシンをなくすために、少なくするために1,400度も高熱を利用するのだよと言えば、それがひとり歩きして、では水をいっぱい使うのではないか、冷却水をかなり使用するということになれば、その周辺は地下水が枯れてしまうのではないか、冷却水と温水の排水により水田を初め本当に地域に危害が生じるのではないかという心配も逆に出てくるし、それからごみ収集車がどんどん通ってくると。1日に何台も通り、多い時間帯は大体子供の通学帯、登下校の時間とぶつかるのではないか、交通渋滞はないのだろうかというような心配もあるわけであります。そういうもろもろの心配を先ほども言いましたように、市長が最初に答弁されたようなことも含めて早目に、これは地域に限定しないで、佐野市民全体にやっぱりそういう問題は、これからの新しい焼却施設はこういうものですよというものも積極的にPRしてほしいなという要望をさせていただきたいと思います。 それから、確かに時期の問題も非常に難しいということで了解しましたし、それからできれば今新聞でも、4月9日の新聞でしたか、日光地区広域行政事務組合が計画している可燃ごみ焼却施設の建設に対して建設場所の変更を求める陳情が出されたという、そしてそれを議会で審議するときに傍聴者が来ていてテーブルをひっくり返したり、混乱をしてしまったというような記事が載っていました。本当に対応を一歩間違えれば本市の数カ月後の姿かなというような心配もあるわけですが、そうさせないためにも万全な配慮をして清掃センターの建設にできれば、私はどこが地域として、建設地として設定されるかどうかは別にして、その地域は環境に優しいモデル地区というような形に、名前は別にしてもそういうモデル地区にして、そういう生ごみ、それから可燃ごみを燃すだけの施設ではなくて、場合によったらもっともっと大きい、越谷市見てきましたけれども、枝葉を切ってそれを堆肥にするとか、いろいろな施設があるわけです。佐野市としてはリサイクルプラザをつくるという、これも環境に優しい施設ですが、先ほどの質問の中で明確に答弁はいただきませんし、いただかなくても、要望ですから、結構ですが、やはりセンターを土地を含めて例えば120億円かけるのだったら、そういうものについても思い切って地域活性化の一環として予算をつぎ込むべきではないかという私の個人的な意見もあります。これらもぜひこの研究会の中でも検討していただいて、市長も言いましたように一日も早くというよりは一年でも早くこの新しい清掃センターが稼働できるようにお願いしておきたいと思います。 以上、3回目は要望にさせていただきます。ありがとうございます。 ○議長(小野一郎君) 2番、久保廣志君。          (2番 久保君登壇) ◆2番(久保廣志君) おはようございます。ただいまから一般質問をさせていただきます。 きょうは、ケーブルテレビを通して市民の皆さんにも私の一般質問が生で中継されるということで大変緊張しております。私は、北関東自動車道建設について、そして今後の水道事業の取り組みについてをテーマとして一般質問を行います。 まず初めに、北関東自動車道でございますが、北関東自動車道は群馬県、栃木県、茨城県の主要都市を結び、そして常陸那珂港を、首都圏から100キロから150キロ圏を環状に連絡する関東大環状の一部を構成し、北関東地域における総合開発推進の基盤としての役割を果たすことは大きな期待が寄せられております。佐野市においても平成9年に施行命令が出され、平成10年には中心杭を地元に設置し、その後図面により説明を受けたところであります。そして、北関東自動車道にかかわる地域におきましては土地改良された圃場整備の用地買収が行われるわけでございまして、この北関東自動車道は、特に石塚地区におきましては南北に延びる土地改良の圃場整備がされております。その土地を南東から北西に向けて道路が建設されます。そうしたときに圃場整備された土地の、その道路に面するところの圃場は三角地、あるいは逆三角形になりますか、その区画によりましては非常に農地としての機能にそぐわないような場所も発生するわけであります。そんな中で私は、その土地を地権者にどのように説明して了解をしていただくようになるのかということについて当局はどのようなお考えをお持ちなのかについてお伺いをいたします。 次に、北関東自動車道に直接かかわる住宅、地権者の方への交渉はどのようにされるのかをお伺いいたします。実際中心杭も打たれ、土地、家屋については当然道路用地としての買収交渉が始められるものと思いますが、まだそれらについて具体的な公団からの交渉も何もされていないように聞いております。そういう中で、実際に今土地が道路用地としてかかるのにもかかわらず何の交渉もないということは、これからその住宅所有者についてはどこへ代替地を求めていったらいいのか、あるいは当然建てかえをしなければならない住宅が、いつ、どのようになるのかという問題もございます。そういう中で、そのご家族の中には道路用地として建てかえを余儀なくされている現状の中で、早く若い人たちと一緒に生活する場をという計画もなされておるのにもかかわらず、まだその具体的な話が通じていないということで、そのうち若い人たちは待ち切れなくなって新しく住宅をというような話も出ております。そんなときに当局はどのように公団との交渉をしたらいいのか、あるいは道路用地として買収がなされる中で、建設するに当たっては当然経済的問題が起きてまいります。その経済的問題について、一体どのような関係でその買収交渉が進められているのかということも公団側の方からは何ら具体的なことも出ていないし、また地域の代表者でつくる建設検討委員会の中でも何回か公団へ交渉に行った経過もあるようでございますが、余り具体的な話が進められていないというようなことも現状で聞いております。それらについても市当局はどのようなお考えを持っているのかをお伺いいたします。 次に、去る3月29日に道路公団の設計協議における説明会が石塚地区で実施されました。そのときに多くの石塚地区の出席された方から、集中豪雨による雨水排水の被害が大変多い。そして、この北関東自動車道の建設によってその雨水排水がどのように処理されるのか、非常にそういう点ではこの雨水排水の問題点が大きく皆さんから意見が出されました。私も勉強不足ということではありますが、当然旗川へ放流されるものと思っておりましたところ、この雨水排水はほとんど日大高校を通して国体道路周辺へ排水が流されているというようなことも現実に聞いております。そういう点で、非常にこの雨水の道路冠水等についての問題は、地域の皆さんの生活の不安を持たれているということもこのとき初めてわかりました。そういう点で、今後その問題は、都市開発部の皆さんのお話では、これは都市開発部でなく、建設課の方の担当になるのでというようなお話もありましたので、これら総合的にこの北関東自動車道が建設されるに当たっての雨水排水の問題点もあわせてお伺いをしておきたいと思います。特に石塚小学校周辺は、農業用水路と併用した側溝があふれ、道路冠水は住宅地へ浸水するというような現状もお伺いいたしました。そして、整備された100号線の旗川への放水路も十分その機能を果たしていないのではないかというようなご意見も出ております。それらの点についてもどのようにお考えなのかもお伺いいたします。 続きまして、市道17号線、また国道293号線の交差点より市道3・4・3号線運動公園に至るまで、約2キロ間に隣接する田沼、吉水駅に通ずる東西の自動車の通行できる道路がございません。これらも今回北関東自動車道建設と沿線開発への関係で、田沼町と協議の機会を利用して十分なる対策をしていただきたいと思います。特に市道147号線の東、田沼町との境界点約200メートルに至っては4年ほど前に箇所づけもされたと聞いております。この結果、まだ工事に着工されていないようでございますが、その点はいつごろ工事着工になるのかお伺いをしておきたいと思います。 次に、出流原地区に北関東自動車道のパーキングエリアの設置が決定されております。その後、出流原地区の北関東自動車道建設に当たっての設計協議の説明会もいまだなされておりませんし、またパーキングエリアは市当局では県道山形寺岡線の西側ということでお話ししておりましたが、その後まだ設置についての具体的な説明もございませんし、あわせて市が設置する道の駅と申しましょうか、併設するパーキングエリアについてはどのようなお考えをお持ちなのか、またその進捗状況についてお伺いをいたします。 続きまして、水道事業についてお伺いいたします。この水道事業も昭和27年に水道基本調査が開始され、28年に創設事業として認可がおりました。そして、給水人口約3万6,000人、最大給水量7,560トンを初めとして第4次拡張事業施行について市議会等の臨時議会を上程され、昭和52年に第4次拡張事業が上程され、現在の水道事業に至っております。そして、両毛5市総合応援協定等の調印もなされ、水の共同利用というような形で実施されております。また、この水道事業も1市5町の水道災害総合応援協定という協定もなされており、この協定がどのような形で現在水道管網の接続点はなされておるのかもご説明をいただきたいと思っております。 また、近年に至っては最初各集落、あるいは町内単位で共同水道利用者としての組織がございました。以来現在に至っておりますが、今その共同利用者の組合組織といいますか、それが解散しておる状況にございます。そういった点で、今の水道事業の中には計画外地域という、まだ水道本管の整備のなされていない地域も市内にはたくさんあろうかと思います。そして、今一般水道の方は地下水依存型でございます。しかしながら、今の地下水は環境ホルモン問題や、あるいはダイオキシン、あるいは農薬の地下浸透等による地下水の汚染等によりまして、非常に不安を持った形で水を利用されておる方も多いかと存じます。そんなときにこれからの水道事業をどのように取り組んでいかれるのかもあわせてお伺いをしておきたいと思います。 私も勉強不足と申し上げるのには大変無責任かもしれません。去る6月1日の下野新聞には第42回を数える水道週間ということで、毎年6月1日から7日までを水道週間として水道事業に対する啓蒙をされておるようなことが新聞紙上にありました。水道でつなごう豊かな新世紀、水を大切にしよう、そんな形の中で本市は非常に水に恵まれ、名水百選、出流原弁天池湧水ということで、佐野市の水道事業としてのここに宣伝も出されております。また、水は大切なものということで、一滴の水すらむだにはできない、そういう場もあります。ですから、これからの水道事業に至っての佐野市の取り組み方についてもお伺いをいたしまして、私の1回目の質問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(小野一郎君) 当局の答弁を求めます。 まず、市長。          (市長 毛塚君登壇) ◎市長(毛塚吉太郎君) 久保議員の質問にご答弁を申し上げます。 水道事業の今後の取り組みについて、まず最初の計画外地域に対する今後の取り組み、管網整備等、各地において要望が強いとのご質問でございますけれども、現在の給水区域は先ほど久保議員ご案内のとおり第4次拡張事業により市内全域にわたっております。平成10年度におきまして普及率は96.2%、人口に直しまして8万1,913人の方が水道水を利用しておるわけでございます。しかしながら、残りの3.8%、3,239人の方が市水道の未利用者となっておりまして、そのうち何割かの方々は水道管が近くまで来ていないために使えない方もいると思われます。そこで、私の方といたしましても市街地への変容、または需要形態等によりまして、相互に管網を形成する必要がある路線につきまして、財政状況等を考慮しながら計画的に管網整備を実施しているところでございます。同じまちの中にありましても飛び離れてお家ができてしまいますと、そこへ水道管を持っていくというのは大変なお金がかかるということにもなりますので、その辺のこともご理解をいただきたいと思っております。 次に、共同水道利用者への取り組みについてのご質問にご答弁を申し上げます。共同水道利用者とは、水道組合を組織している小規模水道利用者ではないかなと思いますが、最近の資料によりますと、佐野市内の赤見、石塚、出流原地内に現在8組合、約860人の方が小規模水道を利用されております。これは、水道が来るのが待てなくて、自分たちで小さな水道施設をつくって利用しているというわけでございます。今後も水道組合の所有の給水設備等の老朽化によりまして、改修などの時期とも関連すると思われますが、共同水道利用者が市水道に切りかえていただけるよう働きかけていく考えでありますので、ご理解をいただきたいと思っております。 佐野市は、近隣市町で組織します両毛5市、これは桐生、太田、館林、足利、佐野市で、及び1市5町、これは佐野市、田沼町、葛生町、藤岡町、岩舟町、大平町の間におきまして、水道災害時における相互応援協定をそれぞれ昭和58年の6月29日、それから昭和61年の11月22日に締結をしております。その中で市町村が行う応援活動の内容といたしましては、応急給水作業、応急復旧作業、応急復旧等に必要な資材の提供、作業に必要な車両及び機械の提供等を定めておりまして、もし災害が起きた場合この総合応援協定に基づきまして迅速かつ効率的な対応が図られるものと考えております。 接続点について申し上げますと、佐野市と足利市との間では2カ所、免鳥町の白旗橋付近、それから並木町の稲岡橋付近でありまして、また田沼町とも2カ所、石塚町と奈良渕町斎盟橋のところであります。この接続点では、ほかに岩舟町、藤岡町それぞれ1カ所ずつあります。合わせて全体で6カ所となります。また、田沼町と葛生町の間に接続点が1カ所ありまして、総括的に申し上げますと、接続点としては両毛5市間で11カ所、1市5町間で8カ所の接続がなされております。両毛5市、1市5町が直接、間接的とはいえ、災害時につきましては給水の融通が可能となっております。 また、北関東自動車道等の建設に当たっては、接続管等は万全なものなのかというお尋ねでございますけれども、北関東自動車道建設に当たっては既に田沼町と水道管が接続されておりますので、設計協議の中で移設位置、時期等の調整を十分図りまして、水の運用に支障のないようにこれからも進めていきたいと考えているところでございます。いずれにいたしましても赤見地区等の問題につきまして、私どもといたしましてもこれから上水道関係につきましては万全を期してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをしたいと思っております。 上水道関係につきまして、私の方からの答弁をさせていただきました。 ○議長(小野一郎君) 次に、都市開発部長。          (都市開発部長 小関君登壇) ◎都市開発部長(小関昇八郎君) 久保廣志議員の一般質問にお答えいたします。 初めに、用地買収についてでありますが、今後公団において予定しております事業説明会の中で詳細の説明をすると聞いております。また、公団より伺っておるところであります一般的な話として、残地につきましては買収にならないと聞いております。また、建物の移転補償でありますが、公共用地の取得に伴う損失補償基準により補償費を算出すると聞いております。 次に、北関東自動車道本線の雨水排水処理の問題でありますが、公団において雨水排水につきましては責任を持って対応すると伺っておるところでございます。 次に、石塚地区から田沼町吉水に通じる道路についてでありますが、北関東自動車道の建設に伴い機能補償で公団が設置する側道につきましては、北側部分が幅員5メートルで石塚町から田沼町までつながる予定であります。 次に、パーキングエリアでありますが、市も平成10年設置要望を提出いたしたところであります。さらに、その年12月には地元地権者会からも設置要望が出され、翌平成11年12月には出流原町後山地区からも設置要望の提出が公団へありました。それらを受けまして、現在市といたしましても公団との協議を進めているところでございます。 以上でございます。 ○議長(小野一郎君) 次に、建設部長。          (建設部長 小林君登壇) ◎建設部長(小林敏男君) 久保議員の一般質問にお答えいたします。私の方からは、石塚小学校周辺の道路冠水と市道赤見100号線の放水路についてお答えいたします。 最近石塚小学校周辺では側溝の水があふれ、周辺の皆様にご迷惑をおかけしておりますが、これは石塚町を南北に縦断します幹線道路、市道1級17号線に接続する側溝の延長が年々延びておりまして、それに伴いまして集まってくる雨水も増加していることと、農業排水とともに流れてくる草などがつかえることによるものでございます。 また、市道赤見100号線の旗川への放水路の機能につきまして十分発揮されていないという事実もございますが、これにつきましては市道17号線の側溝の断面が若干不足していることによるものでございます。そこで、本年度の道路予算の中で一部対応、部分的な対応となりますが、下流への流量を減らす工事を箇所づけしておりまして、道路冠水の被害減少と申しますか、軽減が図っていけるものと考えておりますので、ご理解をいただきたいと存じます。 以上でございます。 ○議長(小野一郎君) 以上で当局の答弁は終わりました。 暫時休憩いたします。         午前11時56分休憩                                                            午後 1時00分再開 ○議長(小野一郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 議事を続行いたします。 2番、久保廣志君。          (2番 久保君登壇) ◆2番(久保廣志君) それでは、2回目の質問を行います。 ただいまは、市長さん初め部長さんにおかれましてはご答弁まことにありがとうございました。特にこの集中豪雨等による道路の雨水冠水にあられましては、佐野市内のみならず、どこの地域にもそうした被害が出ておるのは現状でございます。私が先日吉水から産業道路を経まして石塚に至る道路を走りましたところ、吉水駅周辺から産業道路に至る道路においては、各家庭への雨水の浸水を防ぐための砂袋が30センチぐらいの高さで積まれておりました。そして、その道路を通ってまいりましたところ、私も赤見町の生まれで、現在出流原町で生活しておりますが、小さいころからよく自転車や何かで通った道が、当時は砂利道、現在はアスファルト舗装されておるような状態で、道路幅におきましては以前と余り変わらない状況にございます。そして、その道路も田んぼ中といいますか、大変見通しのよいところであります。ところが、対向車はそれを待避所、あるいは道路の広いところで待っていてくれない、お互いが出会い頭になるというような状況も多々あるようなことも聞いております。今こうしたモータリゼーションの時代の中で、道路の整備というものは大変急を要するといいますか、これから積極的に進めていかなければならないという状況下にもあるわけでございます。道路は、初めから利用者がというのではなくて、道路ができて初めて利用者があるというようなことが当然のように思われますので、これからもそれらに取り組んでいただくよう要望しておきます。 そして、次の水の問題でございますが、水道利用者は年々増加の一途にあると思います。歌にも歌われる「アサガオにつるべとられてもらい水」というような昔の優雅な性格とは大変さま変わりをして、水が主流の生活であろうかと思います。昭和47年のオイルショック当時、産油国はガソリンより水の方が高いというようなことがその当時多くの皆さんから語られた一言であったと思いますが、最近は産油国並みに日本国内、これだけ水資源の豊富な国でありながら、ガソリンより水の方が高くなっているのが現状の状態ではないのでしょうか。そういった意味で、市民の皆さん、どうか水は大切に、そしてこれだけ恵まれた生活環境の中での水に対する認識をさらに高めていただいてこれからの市民生活の向上に意義あらんことを申し上げたいと思います。以上、申し上げました。 そして、きょう有線テレビで放映され、皆さんがごらんになってどうお考えになりましたでしょうか。この市議会の一般質問を通して市民の皆さんがさらに市政に対する関心を高めていただき、佐野市の繁栄に寄与されることを願いまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(小野一郎君) 25番、寺内一夫君。          (25番 寺内君登壇) ◆25番(寺内一夫君) 議長のお許しをいただきまして、ただいまより市政に対しまして一般質問を行ってまいりたいと思います。私は、通告書に従いまして3点ほど市当局にお伺いをしてまいりたいと思います。 私は、最初にごみ処理と環境行政について、このことについてお尋ねをいたします。私は、4月24日、北斗会の5議員で東埼玉資源環境組合を視察してまいりました。先方にお伺いいたしまして、組合の副参事の染谷さんという方より説明があり、質疑応答の時間をとり、大変有意義な勉強会でありました。その説明によりますと、ごみ環境問題に取り組むその姿勢は大変なものであることを感じました。その東埼玉資源環境組合、ここは組合の設立が昭和40年10月でございます。そして、構成団体は5市1町で構成をされてございます。越谷市、草加市、八潮市、三郷市、吉川市、松伏町でございます。そして、管内の人口すべて82万8,423名の方がここの5市1町の中の住民でございます。そして、ここの中では管内1人当たりの1日のごみの排出量0.862キログラム、862グラムでございます。これが全国平均でいきますと、1日1人当たり1キロ114グラム、多い県では1キロ477グラム、そして最も少ない県では783グラム、これが今現状の全国の中のごみの排出量であります。 そこで、この組合も多分に漏れず大変ごみの減量に努力をしてまいっております。現在組合では、環境と情報を運営の基本理念として地域環境の保全に努め、資源の活用と環境を図り、また組合への情報を管内住民の皆様に提供することにより透明性のある運営を行っている、これがこの東埼玉資源環境組合の方針であります。そして、そこの組合の今の現在の処理能力であります。800トンです。200トンの炉が4基あります。そのような中で、発電能力も大変あります。発電能力は、売電、東京電力に売り渡す電力、これが8,579万6,352キロワット、金額にいたしまして年間7億5,000万円の売電活動が行われております。そして、ここの組合では住民の皆さんにこのごみに関してどう関心を持ってもらうか、そのようなことに対しまして大変な啓発活動も行っております。施設の見学、これは学校を対象にし、小学校の高学年、中学校、高校、それに地域の住民の皆さん、各種団体を中心にして、そして管内にあっては、越谷ですから、駅の真ん前に電光掲示板や何かでもPRもしています。また、インターネットで全国に向かって放送というか、インターネットを使って掲示しているそうです。これは、山口議員がこのインターネットを見てここ視察に参りましょうということで、北斗会の皆さんでここを選ばせていただき、ここに視察をしてきたという今までの経過があります。 そこで、お伺いをいたします。本市は、現在一般廃棄物処理と、特に生ごみ焼却については大変なご苦労をしておりますことは私もよく承知しておるところでございます。市では、現在1日ステーションからの生ごみ、その他の収集量は何トンぐらいになるのでしょうか、1日当たり。また、清掃センターに個人で持ち込みますごみの総量、これが1日何トンぐらいになるのでしょうか、あわせて数量をまずお尋ねをいたします。 それに、本市はまず何よりも一般持ち込みごみの手数料が安いようです。他市と同じような手数料に改正はできないか、私はこれに当局にお尋ねをし、改めるべきものは改めていかなければと思っております。これは、この近隣の清掃センターの例でございます。足利市は、10キロ持ち込み手数料120円です。栃木市、10キロ、普通のごみは300円です。粗大ごみは450円です。当佐野市では10キロ100円、安蘇衛生組合、田沼町、葛生町でございますが、これは10キロで200円であります。 また、先日NHKの朝のニュースで千葉の鉄鋼会社の開発した溶融型の機種が紹介されました。それは、焼却よりも高温で溶かすので、全くダイオキシンは問題なし、こういう朝のニュース、報道がありました。本市でもこのような溶融型の機種を計画していると漏れ伺っておりますが、そうだとすればダイオキシンは問題ないと理解してよろしいですか。また、今までとこれからとを合わせて今他市に持っていって処理をしてもらっております委託処理量、数量はどのくらいになっていますか、その委託料金は幾らになりますか、お伺いをいたしまして、次の質問に移りたいと思います。 次の質問は、市の西部地域の拠点構想についてお伺いをいたします。佐野駅の北口の開設が今目の前に迫っております。それにつきまして城山周辺、特に現在城東中学に入ってまいります右側のテニス場、あそこに駐車場も整備をする。そして、城山の裏側、もとの専売公社の跡地に今現在公園緑地課で管理をしております佐野市の駐車場がございます。これも整備をすることになっておると思います。そうしますと、それにあわせて城山の周辺に遊歩道みたいなものをつくってみたいというような構想、これはいかがなものか。また、黒袴迫間線の早期の完成をここでお願いをしておきたいと存じます。 そして、もう一つ、市民会館、西の方にございます教育委員会がある近辺の今後の構想とその計画についてお伺いをしたいと思います。それにあわせまして小中の自動車学校の跡地、これの再開発利用はどのような計画を立てておるのか、これもお願いをいたします。 赤見地区児童館建設、北関東自動車道の出流原地区へのPA建設の現況と赤見地区、旗川西部に下水道工事の見通し、そして西部地域の今後の振興計画について具体的なご答弁をお願いしたいと思っておるところでございます。 次にまいります。次は、少年の事故犯罪、児童虐待防止法成立についてをお尋ねしてまいりたいと思います。教育委員会の取り組み方について、この点をお伺いいたします。名古屋の中学生が5,000万円恐喝事件、全く最近新しいことでございます。宇都宮、鹿沼では自分から命を絶つ、こんな言葉にもならない、あってはならない悲しい事故が起きてしまいました。また、新潟県の小千谷市の場合、見知らぬ家に入り込み、面識のない71歳の女性をめった打ちにして殺害をし、4カ月後に小千谷署に出頭してきた少年は警察の取り調べに、人に危害を与えることはだれでもよかった、このような17歳という、今現在の少年はこのような精神状態で、ごくこれは日本じゅうでも数少ないことでありますけれども、こういうことが目の前で、そして私の身の回りで今現実に起きている。これはどう解釈をしたらいいのか、これから我々社会人としても、教育の立場にある先生方においてもどう対処していったらいいのか、皆目見当もつかないような、日本では全く重大な事件と関心を持つべきではないかと、こう思っております。 また、愛知県の夫婦殺傷事件の少年は、得意な科目、理科に数学に英語だそうです。そして、どうしてもだめな科目、これは国語に社会だそうです。これはどういうことかわかりませんけれども、ストレートに物を覚える方法がわからないという、よくわかりませんけれども、そんなふうに言っておるそうでございます。自分の世界に入り込んで他の者の気持ちがわからなくなるということでやる気がない、こういうことだそうでございます。今子育てに自信のない親がふえてきて児童虐待なんていう聞かれる今日、母親学級や不登校生徒が一時学校を離れて、地域に出て社会活動を体験するマイチャレンジ事業を本市も取り入れる用意がありますかどうかお尋ねをいたします。これは、部活動や交友関係で壁に当たり悩んだときなど、学校を離れ自分を見直す時間をつくるということになり、心の教育として意義深いことと思うからであります。心を育てる、教育を実践として徳育の事業、教科に取り入れますか、いかがでございますか、お尋ねをしたいと思います。 先ほども申し上げました児童虐待防止法を教育委員会はどのように見ておりますか、お尋ねをしてまいりたいと思います。私は、こんな悲しい法律はないと思うのです。なぜなら、腹を痛めた我が子に暴力を振るい、無意識のうちに痛めつけているという、これはいかに小学校、中学校に徳育の授業が、また家庭にあっては親のしつけがいかに大切であるかということを存分に我々大人は知らされるところでもございます。21世紀は、新しい教育改革と人づくりを重点目標に教育委員会のお考えをお伺いいたしたいと思います。 以上、通告書に従いまして3点をお伺いをいたし、また2回目の質問でこの後またお伺いしたいと思います。どうぞよろしくお願いを申し上げます。 ○議長(小野一郎君) 当局の答弁を求めます。 まず、市長。          (市長 毛塚君登壇) ◎市長(毛塚吉太郎君) まず最初に、焼却炉の問題で何点かお話がございました。私どもの方といたしましては、先ほどもお話をしたかと思いますが、熱分解ガス化溶融方式という方式を皆様方にも知っていただきましたけれども、これを具体的に進めていこうというふうにしているところでございます。熱分解ガス化溶融方式にも複数の機種があるということでございまして、その後私の方でもどんなふうに変わってきたかというところをもう少し検討も加えなくてはいけないなというふうに思っているわけでございますが、特徴といたしましてはダイオキシンが非常に少ないということでございまして、ダイオキシンはゼロなのかと言われますとゼロではない。これは、皆様もご案内のとおりダイオキシンというのは空中に、自然界にもあるわけでございまして、ダイオキシンにつきましては私の方といたしましてもかなりゼロに限りなく近い数値のものを求めていると、こういうふうにご理解をいただければと思っているところでございます。ダイオキシン全くゼロではない、この辺はひとつ深いご理解をいただきたいと思っております。目にこそ見えませんが、いわばここにもある、あっ、ここのところにもあるななんて、そんな感じのものでございまして、ただ量は問題でございます。量につきましては0.000以下ナノグラムでありまして、ゼロではないというふうに思っております。新しい全く違う方式でございまして、大変好評のようでございますので、そういうものを私どもとしては用意をしていきたいと思っているところでもございます。あとは、各部長から答弁をいたさせます。 ○議長(小野一郎君) 次に、教育長。          (教育長 田沼君登壇) ◎教育長(田沼清君) 寺内一夫議員のご質問、私からは教育関係のご質問につきましてお答えを申し上げます。 順序が異なりますが、まず児童虐待防止法について教育委員会としてどのように受けとめるかというご質問でございました。児童虐待防止法につきましては、虐待されている子供を社会全体で早期救済していく体制が確立されたという点で大変意義のあるものと考えております。この法律では、学校の教職員にも虐待の早期発見への努力が求められているところでございますので、教育委員会といたしましては各小中学校におきまして、そのような実態の把握に日常的に努めていくように指導をしてまいりたいと考えております。 次に、佐野市でもマイチャレンジ事業を取り入れる用意はあるかというご質問についてでございます。マイチャレンジ推進事業と申しますのは、県教育委員会が行う事業でございまして、中学2年生が連続5日間学校を離れて、地域に出て地域の人々とのかかわりを主としたさまざまな社会体験活動を心の教育の一環として行うものでございます。具体的には、生徒の興味、関心に基づいて少人数のグループをつくりまして、勤労生産活動、あるいは職場体験活動、福祉体験活動、ボランティア活動、伝統文化創作活動、環境調査国際交流活動など、さまざまな社会体験活動にチャレンジをするものであります。県教育委員会の方針では、平成12年度及び13年度につきましては県内九つの中学校で導入をする予定でありますが、佐野市におきましては本事業の導入そのものには該当をしておりません。しかし、中学2年生が地域の人々とのかかわりを主とした社会体験活動を行うという本事業の趣旨を同じくするものとして、従来より各中学校の2年生が夏季休業中などに職場体験学習を行っておりまして、今年度も市内のすべての中学校におきまして実施をされることになっております。中学生が学校を離れて地域の人々とのかかわりを主としたさまざまな社会体験に取り組むことを通しまして、あいさつであるとか、礼儀作法であるとか、社会の一員としての人間の基本となることを学ぶことはもとより、自分の生き方、あり方を見詰めさせ、ともに生きる感謝の心を育てることにもなりまして、大きな意義を持つものと思います。寺内議員おっしゃいますように今後ますます推奨されるべき教育方法であると思います。 ご質問の第3点は、人づくりが重点目標なのではないかということでございます。これにつきましては、幼児からの情操教育が本当に大切だと思っております。動植物を育てたり、あるいはいい音楽を聞いたり、芸術に親しんだり、いろいろありますが、とりわけ大切なのは親子や友達との触れ合い、あるいは働くことなどの体験活動、あるいはまた先ほど山口議員のところでも申し述べましたように幼児からの家庭での手伝いやしつけなどを通しまして、豊かな情操と社会のルールを養っていくことが肝要であると考えます。学校、家庭、地域社会が十分に連携し合いながら、それぞれがバランスよくその役割を果たしていくことが大切だと思っております。 以上をもちまして、答弁とさせていただきます。 ○議長(小野一郎君) 市長、答弁漏れがありましたので、許します。          (市長 毛塚君登壇) ◎市長(毛塚吉太郎君) 西部地区の、いわゆる西児童館につきまして、これはこどもの街宣言の理念を地域で具現化するものといたしまして、現在までに南児童館、東児童館に引き続き市の西部に建設するものであります。おかげさまで地元の皆様のご協力をいただきまして、石塚町681番地、あと何筆かございますけれども、3,300平方メートルの土地を確保したところでございまして、今年度中に建設を予定するよう現在実施設計の作業を進めているところでございますが、前にもお話ししましたように赤見の旗川の西部と東部では大変気風といいますか、そういうものも違うようでございますし、また面積も大変広いということもあわせまして、私の方といたしましては旗川の西にもう1館児童館をつくりたいと、こういう希望を持っております。ただ、今すぐ土地の取得をするという段階ではございませんので、これは私の方の希望といたしまして、児童館建設を目下考えているということにとどめておいていただければと思っております。 次に、もう一つ、旗川西部地区の下水道工事のことでございますけれども、公共下水道事業につきましては旗川西部地区の整備計画についての質問でありまして、現在本市の下水道事業は全体区域2,842ヘクタールを計画しておりますが、そのうち整備可能区域となります認可区域は1,868ヘクタールとなっておりまして、完了予定は全体計画が平成27年度末、認可区域につきましては平成15年度末になっております。もう一度申し上げますと、完了予定は全体計画が平成27年度末、認可区域につきましては平成15年度末という予定を立てております。 議員お尋ねの旗川西部地区、特に赤見地区の下水道整備計画についてでありますが、旗川幹線、これは西の産業道路のタントム前の交差点から小中地区及び石塚団地を通り、国道293号線から田沼町に至る幹線は、県の事業といたしまして平成11年度から工事に着手されまして、現在小中に向かって工事が幾つかに分かれて進められているところでございます。平成13年末には完了を目指しているところでございます。また、県の流域下水道事業、旗川幹線の進捗に合わせて赤見幹線、いわゆる田中正造生家南交差点から旗川を横断し、赤見町に至る幹線の整備を進めるということが理想となりますが、現認可区域の整備促進を優先的に進めていかなければなりません。赤見幹線については、市の事業として整備が位置づけられていることから、県流域との同時期の整備を進めていくことになりますと多額の整備費を要します。しかし、赤見地区のできるだけ早い時期の下水道の普及を考えまして、旗川との接続点から赤見町までの約2キロの区間について、県流域事業として整備促進が図れるよう県及び本省に働きかけを現在行っているところでございます。今後順調に協議が調い、赤見幹線が流域幹線として位置づけが可能となりますと、飛躍的に整備促進が図られるということになります。早ければ平成14年ないし15年度から幹線整備とあわせて下流域から面整備に着手できるのではないかというふうに考えております。平成27年度完了予定が早まり、平成22年度末ごろには下水道の使用が可能になるというふうに考えておりますので、ご理解をいただきたいと思っております。 以上です。 ○議長(小野一郎君) 次に、市民部長。          (市民部長 柳田君登壇) ◎市民部長(柳田清次君) 寺内一夫議員の一般質問にご答弁申し上げます。 まず、生ごみ及びその他のごみにつきまして、ステーションからの収集量、持ち込み量合わせて日量どれくらいかというご質問でございますが、平成11年度の稼働日、清掃センターの稼働実施日が273日ございました。それにおける1日当たりの平均搬入量で申し上げますと、燃えるごみにつきましては109トンでございます。そのうち一般搬入の持ち込み量が8.7トンでございます。そのほか燃えないごみ、資源ごみ、粗大ごみにつきましては、1日当たり15トンになるわけでございます。合わせまして、全体で1日当たりの平均搬入量は124トンになっております。 次に、現在清掃センターの電気集じん器の工事を実施しているわけですが、それに伴いますごみの委託料の料金の関係ですけれども、現在燃えるごみの処理を民間会社及びほかの地方公共団体に委託しております。その処理量及び委託料につきましては、3月17日から4月末現在で1,869トン委託し、その処理費用といたしまして6,847万2,000円でございました。トン当たり約3万6,600円でございます。なお、これからの見込みを申し上げますと、現在電気集じん器の1号炉の工事を実施中ですけれども、その工事が6月下旬に完成なる予定でございますので、それまでのごみ処理量及び処理費用といたしまして、約2,500トン、処理費用として9,000万円を現在予定しているところでございます。 次に、本市では一般ごみ持ち込み料が他市より安いではないか、持ち込み料を値上げしてはどうかというご質問でございますが、ご存じのとおり本市の一般廃棄物処理手数料は、現在家庭系及び事業系ごみとも10キログラムにつき100円となっておるわけでございます。他市の状況は、先ほど議員さんからも何市かの事例が発表されましたが、他市の状況を調べてみますと、まず家庭系ごみにつきましては、10キログラムにつき150円のところが2市でございます。120円が1市、50円が1市、無料が7市となっております。また、事業系ごみにつきましては、10キログラムにつき150円が4市、120円が1市、100円が1市、50円が3市、25円が1市、1日30キログラムまでが無料で、それを超えた部分について10キログラムにつき150円が1市と、このような料金体系になっているわけでございます。また、議員さんもお話がありましたが、安蘇衛生組合では家庭系ごみ及び事業系ごみとも10キログラムにつき200円となっております。以上のような県内の状況を見てみますと、県全体で考えれば決して安い方ではないというふうにも思われるわけですけれども、ただ隣接市町村と比較しますと、やはり佐野市の料金については安いというのが現状でございます。 このような状況でありますが、これらのことについては今後特定家庭用機器再商品化法、いわゆる家電リサイクル法が平成13年4月から施行になることに伴いまして、エアコン、テレビ、電気、冷蔵庫等の一般廃棄物処理手数料を今年度中に見直し、改定をする予定があるわけでございます。これらについては、法の改正に伴った見直し等も行うということで、改定を実施することになるわけですので、その改定料金の審議会等も今後開催する予定を組んでおりますので、そのときにやはり一般持ち込みの一般廃棄物の料金の改定についてもご検討をしていきたいというふうに考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。 以上をもちまして、私の答弁とさせていただきます。 ○議長(小野一郎君) 次に、都市開発部長。          (都市開発部長 小関君登壇) ◎都市開発部長(小関昇八郎君) 寺内一夫議員の一般質問にお答えいたします。 まず、佐野駅北口周辺の整備計画につきましては、平成11年度において城東中学校のテニスコートの整備が完了したことから、城山公園内のテニスコート跡地に(仮称)駅北広場と公園利用者の駐車場を整備する予定であります。ちなみに、駅北広場は面積が約1,500平米で、ロータリーやベンチ等を設置するほか、植栽を行う予定であります。また、公園駐車場につきましては、残り北側の約1,500平米の敷地に50台程度の駐車場の設置を予定しております。 次に、北関東パーキング建設についてでございますが、日本道路公団が設置を予定しております第1パーキングにつきましては、本線建設の進捗に合わせて整備をすると聞いております。また、第2パーキングにつきましては、第1パーキングの進捗を見ながら今後事業を進める時期等について研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(小野一郎君) 次に、企画部長。 ◎企画部長(橋本清君) 寺内一夫議員の質問にお答えいたします。私の方からは、市西部地域の拠点整備についてのうち市民会館及び小中自動車学校跡地についてお答えいたします。 初めに、市民会館についてでございますが、この問題につきましては今までにも一般質問の中で取り上げられており、市長の夢ということでお話しさせていただいておりますが、本年度は市民プラザ等公共施設建設計画調査研究事業として予算を計上させていただきましたので、この件につきまして調査研究を行ってまいりたいと考えております。4月には市の職員による市民プラザ等公共施設建設計画調査研究委員会を組織いたしましたので、この委員会におきまして市民会館の建てかえを含めた市民プラザ等につきまして本年度いっぱいをかけて調査研究をしていくこととなります。 次に、小中自動車学校跡地の利用計画についてでございますが、この件につきましても寺内一夫議員の質問を含めて、過去において何度か各議員よりご指摘をいただいているところでございます。昭和57年7月に自動車学校が閉校して以来17年が経過しておりますが、まだ具体的な跡地利用の方針は定まっておりません。その第1の理由は、用途地域が第1種住居地域となっていることから、その土地利用が限られているということでございます。自動車学校跡地の利用計画につきましては、面積が約2万1,000平方メートルとまとまった土地でございますので、土地の効果的な利用方法と第1種住居地域という用途地域に適合した活動方法を今後も検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解していただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(小野一郎君) 以上で当局の答弁は終わりました。 25番、寺内一夫君。          (25番 寺内君登壇) ◆25番(寺内一夫君) それでは、いろいろとご答弁をいただきました中から、それぞれ一、二お伺いをしてまいります。 ただいまのごみの持ち込み料、これが安いのでないかというお尋ねです。確かに他市と比べてみると大変安い。他市と同じぐらいに値上げはできないものかどうか。これは、すべてなものにいろいろお金がかかる現状であります。そして、今これからの計画でも250トン持ち出して、9,000万円ものお金をかけて他市へ持っていって燃してもらっている。それが10キロ100円ですから、1トンというと1万円ぐらいかな、これが3万5,000円もかかってしまうと。こんな理に合わないことをやっているわけにもいかないと思います。大変お金かかっていますから、これは何とかひとつ改善をしていただきたい、こう思っております。 それに児童虐待防止法なんていう、これは難しい法律ですけれども、これは教育委員会よりも、むしろ児童福祉課の方でいろいろ見てもらった方がいいのではないかと思います。これもひとつ研究をしていただきたいと思います。 あとは、中学生がマイチャレンジ事業ということで、栃木県では確かに宇都宮、矢板、それにどこか何カ所かありまして、全部で13校県の指定を受けて本年度から始まっているようでございます。そういうような中にありまして、実際に赤見の中学校の2年生は、このマイチャレンジ事業ではございませんけれども、4年も5年も前から3年生が修学旅行に行っている間、5月ですか、そのときに越床峠へ行ってあそこに捨ててあるごみを中学生がみんな拾い集めております。これは、1日で4トン車で2台も3台も拾い上げるわけで、ベルトコンベヤーみたいな、こんなでかいのがいっぱい落ちている。それ大人は見ていて、あと1週間もたって行ってみると、もう大人が捨てていっているのです。こんな道徳のないのが今の大人なのです。そして、その中をあけてみたらば、山の向こう側の人が子供のノートとか通信簿まで入れて持ってきている、これは若いお母さんです。どうして持ってくるのですかと言ったら、ごみの捨てる日が通り越してしまったから、あとはいろいろ、いろいろ分別しなければならないから、面倒くさいから、山へ捨てていってしまった方が早い、こんなのが現状なのです。これは、足利の人ですから、佐野で言っても通用はいたしません、こう思いますが、そのような状態で、赤見の中学校の生徒は何はさておいても大変なあそこで社会奉仕、労働、そういう勤労の精神を養っていることは間違いない。これは、はっきり申し上げておきます。 それともう一つ、今市長さんからお答えいただきました西児童館、石塚の方にできる予定でございます。旗川の西側、旧赤見地区の方へももう一カ所つくっていただけるように我々も、地域の皆さんもいろいろとご要望を申し上げておるところでもございます。そうしましたところが、すぐあした、あさってというわけにはいかないと思いますが、これで13年度の予算には市長の方も組み込んでいただけるかなというような今感触をいただいたようなわけでございますけれども、よろしくご検討を重ねてお願いを申し上げるところでございます。 それに下水道事業のことですが、平成27年というのはちょっと長いような気がいたしますが、いずれにいたしましてもここで完了するということでございます。それは平成14年、このごろから県の流域事業と一緒にあわせてやっていただくようにいたしまして、なるべく平成22年には総合完成を見たいものだと、これもしっかりご要望を申し上げておきたいと思っておるところでございます。 それにもう一つ、自動車学校の跡地の問題であります。自動車学校の跡地、大変大きな跡地があいております。これは、第1種住宅地域ということで、物をつくるのに限度があるということですと、住宅をつくることはいいのですか、部長さんこれは。そうですね。ありがとうございます。それでは、西の方に、あそこにエレベーターつきの大きな住宅を一つつくっていただきたい。いかがでございますか。赤見にも市営住宅団地というのがございますが、地域振興を図る中からもあの小中地域、あの辺に一つ、やはり何といってもこの佐野の西側の方の目玉となるような拠点をひとつ築き上げていきたい、こう私どもは旗川の西の方に住んでいる住民といたしまして、こう希望するところでもございます。 それにもう一つ、市民会館、教育委員会が今入っております棟とあわせまして市民プラザ構想計画というのが研究委員会ができて大変研究をなさっている。いつまでもいつまでも研究だけで先へ進まないとこれも困るわけでございますので、どうしてもやはり今佐野の中心は東の方へ移ろうとしておりますし、今旧市街地の活性化、大変叫ばれておるところでもございますが、どうしてもこの旧市街地の中に人が集まらない、東の方が大変豊かに開けております。ならば、これは現在の市民会館の跡地を有効に活用していただきまして、あそこに西の方の市の本当の中心となる目玉的なものをひとつ建設をしていただきまして、あそこにやはり若い人たちが集まる、そういうような施設も私は大事ではないかと、こう思うところでもございます。いずれにいたしましても、本市も多分に漏れず財政なかなか厳しい市でもございますけれども、その中どうぞ毛塚市長の手腕を遺憾なく発揮していただきまして、西部地区の方へもひとつ光を当てていただきたいと、重ねてご要望を申し上げ、これで今回質問を終わらせていただきます。 ○議長(小野一郎君) 11番、佐瀬實君。          (11番 佐瀬君登壇) ◆11番(佐瀬實君) 私の方からは、通告に従いまして佐野サービスエリアからみかも山公園に接続するハイウエイオアシス構想についてと、厚生病院の新築移転計画に対する市の考え方について、この2点をお伺いしていきます。 佐野サービスエリアからみかも山公園に接続するハイウエイオアシス構想について、県南大規模みかも山公園に接続するハイウエイオアシスの進捗状況とみかも山公園及びみかも山周辺の開発等、土地利用について市の考えをお聞きしたいと思います。平成2年当時新聞で発表された記事によりますと、県と日本道路公団が費用を折半により平成7年度を目標に完成したいといって地元住民及び地権者に希望を持たせる記事がありましたが、みかも山公園は平成7年9月に南入り口、藤岡側でございます。平成10年3月には東入り口、岩舟側でございます。を完成させ、供用開始をしてまいっております。 さて、私ども佐野市側でございますが、平成13年3月までに西入り口を完成させ、一日も早く供用を開始したい考えであることは聞いておりますが、後回しになっているハイウエイオアシス及びみかも山歴史館を県はいつごろに事業化し、実現できるか、知り得る内容と時期をお聞かせ願いたいと思います。 また、佐野市の経済活動を1年を通して考えてみますと、元旦には佐野厄除け大師、これは推定でございますが、140万人、唐沢県立公園年間37万人、早春の梅の花で梅林公園2万人、かたくりの里年間20万人、赤見温泉年間26万人等、このようにこれらの施設に多くの人が訪れております。ほかのイベントやラーメン等で佐野市に訪れている人たちを加算すると相当な人が来訪していることになるわけでございますが、これらによる経済効果も相当なものだと思います。 次に、地理的条件から見ると、過去10年間の佐野市周辺に進出した企業を見たとき一番感じることは、物の物流的基地が多くできたと痛感しております。これは、佐野市が東京首都圏から100キロ圏内という立地条件にあること、広く考えると、東に茨城県の港、西は新潟県の港、北は仙台港から流通の通り道にあることで、物の往来はもとより、人の往来もさきに述べた数字から考えることと首都圏から近いということで、梅林公園、かたくりの里等、花だけでも気軽に来れる位置にあることがわかります。物が一たん集まり、ここから新たな場所へ発送する物流基地が佐野市周辺に多くあることは、物を集めるのに最適な場所だとわかります。また、人も国道50号線の渋滞、東北道では佐野サービスエリアの混雑等、人の往来も多くあることがわかることから、北関東自動車道路が整備されますと現在の流通スピードがより以上に早くなり、違った人の物の流れが生まれることも考えられます。これらのことを考えると、一日も早く手を打つのが佐野市のために得策ではないかと考えるわけでございます。 そこで、ご提案でございますが、物、人が集まる要素を十分に持ちかなえた佐野市が発展する情報の提供基地が必要だと思います。佐野市が発展するには、この情報基地を踏まえ、佐野市の歴史、特産物のPRはもとより、栃木県全体、道路網に沿った他県のいろんな情報の提供をする発信基地として、みかも山公園を中心としてみかも山を相対する総合開発計画ができないかを考える時期に来ていると私は思うわけでございます。先に私の考えを述べますと、高齢化社会が到来し、なお余暇時間が増大する現在、またライフスタイルの多様化とともに佐野サービスエリアに立ち寄る人は1日約3,000から4,000人程度はあるかと考えられます。このような膨大な資源を活用し、みかも山周辺の土地利用を真剣に考え、検討していただくために質問するものでございます。 この周辺の基地整備は、新都市開発整備及び高萩地区区画整理事業で、現在整備中でございますが、このエリアから外れた分、一つのこれは例でございますが、鶴舞会館跡地を含め、旧レジャーランド跡地等を一体として利用し、有効な土地利用計画、この地区の田園風景を残した形で三杉川幹線排水路水田エリアと市街化区域を一体とする風光明媚な公園化整備、三杉川水田エリアに外郭道路、またはジョギング道路でもいいと思います。等をつくり、桜等の植栽をし、幹線排水路には釣り堀等の計画を立て、長期的な考えで整備を行えば財政的にも実現可能ではないでしょうか。現在のサービスエリアは、盆、正月、ゴールデンウイークは満杯状態にある駐車場問題を日本道路公団はどのように考えているのでしょうか、近々に拡張計画があるかどうかお聞かせ願いたいと思います。 次に、佐野市はみかも山公園と接続するハイウエイオアシス構想を後押しし、独自に商業施設を考え、情報の発信基地とした役割を果たす施設の建設等をハイウエイオアシスUターン型に隣接した形でつくれば佐野市の他の施設においてもよりよい効果が生まれると思います。場所は、一つの例でございますが、現在佐野サービスエリアを取り巻くように県道桐生岩舟線、黒袴迫間線が計画され、一部は整備が進められております。増客を考えたとき、現在の佐野サービスエリア上り線に接続してハイウエイオアシスを誘致し、県道都市計画道路側、一般道路より駐車場を整備し、商業施設を兼ねた来客への情報発信基地としての整備をし、これを佐野の道路からの玄関として他の施設とのネットワークをつくり、シャトルバス等の運行等で正月の中心市街地への車の渋滞の解消を持たせることもできると思います。また、将来的には拡大的展望を持つと犬伏東小学校北側の地区、伊勢山地区でございますが、新都市整備での隣接する町谷地区、黒袴地区を盛り込み、商業的施設構想を図ることで現在の中心市街地を、JR駅は一つの玄関とし、ハイウエイオアシスを高速道路からの玄関として考えてみてはどうかとも考えられます。これらが実現すれば、みかも山公園を中心とした自然の豊かさと利便性を一体的な都市が形成されることで魅力ある都市として生まれ変われば人口増の一端を担うものではないかと思う次第でございます。長期展望のもとで早急に全体計画を立て、すぐやれるもの、民間を活用するもの等、市長さんの考えの中にある話ではないですけれども、私もみかも山公園を中心とした都市計画を考えると、ハイウエイオアシスを取り込むことでいろんな夢が膨らんでくるのではないでしょうか。当局のご配慮あるお答えをお願いいたします。 次に、厚生病院の新築移転計画に対する市の考え方についてお聞きしたいと思います。佐野厚生病院については、朱雀地区土地区画整理組合が進めております土地区画整理区域内にあり、現在病院付近につきましては都市計画道路などの最後の整備が行われているようであります。 さて、こうした状況の中で、厚生病院は旧八州整染跡地を購入して、そこへ新たに新築するやにお聞きしておりました。つまり厚生病院の新築移転ということでございます。そして、現在設計協議が行われておるようでございます。何か近いうちに工事が始まるものかと思われると、このように伺っておりますが、市当局では何かこのことについての情報をお持ちでしたらお聞かせ願いたいと思います。 現在の厚生病院は、昭和12年に開業し、その後総合病院としての設備の充実を図るために何度となく増改築を繰り返し、現在に至っていると伺っております。したがいまして、今日までかれこれ60年余りが経過したわけでありますが、その間数多くの市民が患者として診察を受け、また病気治療等手がけてこられた功績は大変大きく、あるいは緊急医療の面でもどれほどたくさんの市民が手助けを受けたかと思います。地域に密着した医療機関としての役割は十分果たしてきたものと思われます。 さて、このように厚生病院の新築移転計画が浮上しておりますが、最近の技術革新の進展に伴い医療機関の高度化、あるいは医療技術の革新等におきましても目覚ましいものがあるようでございます。さらに、また高齢化社会の進展や社会構造の変化等から、多様な医療ニーズにもおこたえしていかなければならないという大きな使命を持っているものと思われます。こうしたいろいろな要因から、新たに建設されます病院につきましては必然的にコストも高くなることはいたし方のないことかもしれません。現在計画されている厚生病院は、その建築費用が約200億円とも言われておるように聞いております。そこで、お伺いいたしますが、佐野市といたしましてもこの新築移転計画のある厚生病院に対する建設費用への資金補助についてどのように考えているのか、基本的な考えをお伺いいたしまして、第1回目の質問を終わらせていただきます。 ○議長(小野一郎君) 当局の答弁を求めます。 まず、市長。          (市長 毛塚君登壇) ◎市長(毛塚吉太郎君) まず、佐野サービスエリアからみかも山公園に接続するハイウエイオアシス構想というお話をいただきました。このハイウエイオアシス構想というのは、高速自動車道との結びつきを考えて行うわけでございますが、第1号は、これは北海道でつくられたのが最初であったというふうに私は記憶しております。ハイウエイ構想につきましては、大変前々の件でございますが、平成2年の10月15日付の新聞に県は県南大規模公園みかも山公園をハイウエイオアシスとして整備する方針を固め、事業化に向けた調査を始めたとの新聞報道がありまして、それ以来五、六年この話はずっと生きていました。その後一たん話が消えてしまいまして、一体どうなったのかなと私も実は心配しておったわけでありますけれども、最近になってまた新聞等にも若干載るようになってきたやに見受けられます。ハイウエイオアシスは、高速自動車道の休憩施設と周辺の都市公園を一体的に整備することによりまして、高速自動車を利用する方に潤いのあるスペースを提供できるものに公園の利用増進を図れることを目的とするものであります。この事業も隣接する東北自動車道佐野サービスエリアと連結いたしまして、高速道路利用者の方もみかも山公園を利用できるようにしようとするものであります。いろんな当時夢がありまして、せっかく最初に東京から来て出会う山でございますので、高速自動車道をちょうど1時間乗ってきますとみかも山に当たるわけでありますが、そこに休息する施設をということで話が始まったというふうに私は覚えております。しかしながら、現在ハイウエイオアシス構想の現状につきましては、県の担当者からは大変難しい状況にあって、現時点では長期的な展望に立って検討するということに位置づけられていると私は聞かされております。 次に、みかも山歴史館の建設についてでございますが、これは議員もお話のとおり利用効果の増進を図るために万葉ゾーンの拠点施設として展示と休憩を兼ね備えたみかも歴史館として予定をされておりますが、これにつきましても昨今の厳しい財政状況をかんがみまして、当面は建築を見合わせて一日も早い全面開園を目指すものとし、その後公園利用者の動向を十分に考慮した上で建設について再度検討を行うというふうに聞いているところでございますが、既にこれにつきましては佐野市側の西公園ゾーン、入り口ゾーンの一部供用開始を平成13年の春の予定と聞いておりますので、その後の公園利用者の状況等を見きわめながら、当初計画をされましたとおり早期着手に向けて要望してまいりたいと考えております。一日も早くここに物産会館ができるといいなというふうに私の方では考えておりますので、それを進めていきたいと思っているところでございます。 次に、佐野サービスエリアの利用状況は、お盆、正月、ゴールデンウイーク時は満杯でありますが、拡張計画があるのかどうかということでございますが、平成6年のころ拡張計画について日本道路公団から話があったようでありますが、現在のところでは拡張計画の予定がされていないようでございます。どこかに私も突っ込んでしまったのですが、拡張時並びにサービスエリアにつきましての図面などもあると思っているのですが、きょう間に合わなかったものですから、また探してみたいと思っております。しかし、今後道路利用者の交通量がふえて休憩施設として駐車台数が必要となった場合は拡張計画をしていくとのことでございますので、ご理解をお願いしたいと思います。 次に、みかも山公園にハイウエイオアシスを取り込むことでの経済効果でございますが、議員ご指摘のとおり佐野厄除け大師、かたくりの里、名水百選の磯山公園等で年間を通して佐野市を訪れる方は250万人以上あるわけでございます。佐野市といたしましても、みかも山公園の利用者の増加や市のPR等を考えまして、ハイウエイオアシスの効果は多大なものがありますので、早期着工に向けて議会の皆さん方の応援もいただきながら要望をしていきたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思うところでございます。 厚生病院の問題でありますけれども、これはいろいろ佐瀬議員大変よく勉強されているようでございまして、事細かにお話をいただきまして、ありがとうございました。いよいよ佐野厚生病院も手狭になりまして、今度は本格的に、久しぶりにといいますか、大変大きな病院に生まれ変わろうというようでございまして、過日の新聞報道等にもあったわけでございます。建設費用につきましては、いろいろな見方がございますので、一概に言えませんが、150億円とか200億円とか、いろんなことを言われておりますけれども、いずれにいたしましても新築移転計画の建設費用への資金援助につきましては、私の方といたしましても今までの先発の病院の例に倣うといいますか、建設費用への資金の補助ということで今後私ども十分考えていきたいと思っているところでございます。佐野厚生総合病院の公益性を重視して、地域医療に貢献していただいているということを十分頭の中に入れまして、この問題につきましては今後の課題とさせていただきたいと思っております。 以上で答弁終わります。 ○議長(小野一郎君) 以上で当局の答弁は終わりました。 11番、佐瀬實君。          (11番 佐瀬君登壇) ◆11番(佐瀬實君) 答弁ありがとうございました。 ハイウエイオアシス早期着工を市長さんも心がけていってくれるということで、よろしくお願いいたします。 また、ことしの予算で物産会館約7,900万円とっていただきまして、建設もそろそろ始まるものかと思います。地元の体制としては、まだ少数でございますが、65名程度でその物産会館の一部のエリアをお借りして地元で運営をやりたいと、そのように考えて団体等もつくって今動いているところでございます。 それに厚生病院のことでございますが、大変これも佐野市で市民的病院と言っても過言ではないような、多くの人たちが利用しているのも事実でございます。それで、今までいろんな市の補助金などをいただき、機械導入等も行ってきたみたいでございます。大変助かっているという話は病院の方からも聞いております。今後ともよろしくお願いいたします。 ○議長(小野一郎君) 17番、義本美智江さん。          (17番 義本君登壇) ◆17番(義本美智江君) 通告に従いまして一般質問をさせていただきます。 ことしは、国会で決議した子供図書年であります。このことにちなみまして、子供が良書に親しめる環境づくりについてご質問をさせていただきます。子供の本離れが指摘され始めて久しいわけですが、調査によりますと、1カ月に1冊も本を読まなかったという子供は高校生が69%、中学生55%、小学生15%にも上り、1カ月の平均読書量は小学生の場合でも5年前から0.3冊減って1.0冊で、毎年減り続けております。現在の活字離れの風潮は深刻ですが、今やコンピューターも発達し、本以外にも情報を得るにはいろいろ便利なものもございます。しかし、じっくり本を読むことによって頭が鍛えられ、規範力や創造力などの考える力が豊かになってくると言われております。また、学力の基本が身につくことや、社会人として生活するために必要な読み書きの力も自然に備わっていくとも言われ、さらに本は人間の人格の形成や心の発達に重要な役割を果たすとされております。子供たちの可能性は無限大です。そして、子供たちにとって社会はいろいろな刺激に満ち満ちております。堕落の方へ、悪の方へと引っ張っていく存在も残念なことに多くあります。私たち大人が成長の方へ、善の方へと子供によい刺激を与えていくことこそ大切ではないかと思います。子供たちが伸びよう、頑張ろうと思えるようなきっかけ、刺激をどれだけ与えられるかが課題と思います。そういう意味から、よき本、良書との出会いはかけがえのない財産だと思います。 一昨年の国際児童図書評議会、IBBY世界大会での皇后様のお話が読売新聞のコラム欄に紹介されました。読書は、私に悲しみや喜びにつき思いめぐらす機会を与えてくれました。悲しみに耐える心、喜びを敏感に感じ取る心、喜びに向かって伸びようとする心が養われますとございました。また、読書は子供たちが自分の中にしっかりとした根を持つために、喜びと想像の強い翼を持つために、痛みを伴う愛を知るために大切であるともおっしゃっております。今まさに子供たちは居場所を失い、現実に追い立てられ、いじめや暴力に取り囲まれ日々を過ごしていると言っても過言ではありません。そんな子供たちに子供読書年のことし、しっかりとした根っこ、喜びと想像の強い翼、痛みを伴う愛の力で彼らを救い出す契機にしたいものです。まずは、子供たちに本に親しむ習慣づけが望まれるところです。 5月5日は、児童書専門の国立図書館、国際子供図書館が東京上野公園に完成、記念式典の後5月6日から一般利用がスタートいたしました。建物は、1906年に建設されたルネッサンス様式の旧帝国図書館を改築したもので、5月の開館は全体の3分の1、2002年に全面オープンとなるようです。明るい中にもどっしりとした心が落ちつくつくりのようです。ここでは、一方で電子機能を駆使した近未来型図書館でもあり、所蔵する児童書と関連図書は17万冊、そのうち外国の本が約1万5,000冊を占めております。貸し出しはせずに閲覧や検索、絵本などを扱うデジタルミュージアムが利用できるようです。そう遠くない日にインターネットを通じて学校や家庭にサービスができ、家庭にいながら世界の絵本を音楽と読み聞かせで楽しめるようにもなるようです。同図書館では、3年間かけて世界じゅうの児童書を集めたようです。1冊しかないラオスのラオ語の本や、収集に協力してくれた書店員がアジアの国々で自費をはたいて買いつけた本も含まれるなど、収集のエピソードなどもうかがえるようです。そんなすばらしい図書館をどのようにしてたくさんの子供たちに来てもらうかに心を痛めているようです。 さて、子供が良書に親しめる環境づくりの点から、何点かお尋ねいたします。初めに、教育現場におきましてはことしが子供読書年と決議されたこと及び読書の効果をどのように認識されているのでしょうか、お伺いいたします。 次に、ことし子供読書年を記念いたしまして、我が佐野市におきまして読書に関する特徴的な事業の取り組みをお考えなのかどうかお伺いいたします。 3点目といたしまして、小中学校における朝の読書運動をお尋ねいたした経過がございますが、その後の推移と学校教育及び人間形成への影響、エピソードなど、そしてこの運動の今後の取り組みについてお伺いいたします。 4点目といたしまして、本離れが言われて久しいわけですが、学校の図書室の利用率の現況と推移をお伺いいたします。そして、各学校におきます司書もしくは図書指導員の配置の状況、そしてそれぞれの現場におきます図書室利用向上のための工夫がございましたらお伺いいたします。 5点目といたしまして、子供が良書に親しめる環境づくりの第1歩は幼いころからの読み聞かせととらえ、母親学級及び子育て教室における啓蒙運動の推進を訴えるものですが、例えば講師や保健婦の方から読み聞かせの楽しさや読み聞かせがいかに重要であるかなどをお話の中に盛り込んでいただくことも一案でございます。 また、過去における一般質問でSIDS、乳幼児突然死症候群を取り上げさせていただきましたとき、間もなく「小さな命を守るために」と題したSIDS予防のパンフレットの配布を始めていただきました。早い対応に感謝いたしました。 さて、絵本の読み聞かせの適齢期を考慮してみますと、1歳6カ月の乳幼児健診あたりが適当かと思いますが、子供にどの本を読んであげたらいいのかしらと悩むお母さん方の参考のために、私はぜひ推薦図書パンフレットの作成をしていただきたいと思います。そして、1歳6カ月健診においては乳児編を、3歳児健診においては幼児編をとそれぞれパンフレットの作成及び配布を提案いたしますが、当局のお考えをお伺いいたします。 5月5日オープンになった国際子供図書館、紹介によりますと、良書に親しむ環境としては最高の魅力あふれる図書館のようです。ぜひ佐野市の子供たちにPRをしていただきたい。そして、最新情報システムを利用しての国際子供図書館と連日来館者でにぎわう佐野市こどもの国とのアクセスで特徴ある活用をとご考慮いただきたいと思います。絵本ギャラリー及び子供映像百科と名づけられた二つのコーナーがコンピューターを使って本を楽しめるようになるようです。市当局は、これらを含め、あらゆる角度から子供たちに良書に親しめる環境づくりに努めていただきたいと考えますが、ご見解をお伺いいたします。 続きまして、凶悪化する少年犯罪といじめについてでございます。愛知県豊川市の主婦殺人、佐賀から福岡へ向かう高速バス乗っ取り乗客殺害と大型連休に少年による衝撃的な事件が2件発生、容疑者はいずれも同じ17歳、それぞれ人を殺す経験がしたかった、社会にアピールをしたかったなどと供述しております。3年前の神戸の連続児童殺傷事件以来黒磯の教師刺殺事件、大阪の中学生や、先ほどもお話がありました新潟の17歳の少年による高齢女性殺害事件、16歳少年による店長刺殺事件など、絶対にあってはならない事件の数々です。これらの事件が難解とされるのは、前駆的な症状がほとんどなく、いきなり型であることです。現在の子供たちのことを進学競争、教育熱の影響で子供の心に許容性がなくなっており、外見ではわからないが、心の中は殺伐としていると分析する人もいます。いわゆる普通の子、切れる子がキーワードになり、昨年あたりから成績のよい子に犯罪の座標軸がずれてきており、その層に焦りやいら立ち、空虚感、自尊感情が持てないといった現象が起きていると言われています。そして、さらに大阪の中学生らによる5,000万円恐喝事件、また県内でも発生した身も凍りつく冷酷非道、残虐非道なリンチ殺人事件などなど、本当に少年の犯罪の凶悪化は目を覆い、耳をふさぎたくなります。少年の犯罪は、凶悪化の一途をたどっているように思います。そして、これらの事件のほとんどがより弱い者に凶行のやいばが向けられております。 さらに、陰湿ないじめも深刻です。いじめは、欧米諸国でも悩まされているようです。国際いじめ問題研究会による日本、イギリス、オランダ、ノルウェーでの調査によりますと、今の学年の2学期にいじめられた経験はイギリスが39.4%で最高で、日本は13.9%で最も低い数値でした。ところが、週1回以上、かつ1学級以上の長期にわたりいじめに遭った子の割合は日本が17.7%で一番高い結果が出ております。日本の子供は、いじめられたことを知られたくない傾向が強く、仕返しへの恐怖も加わって3割以上がだれにも訴えていないのです。同一年齢、同性、よく遊んだり話したりする友達の間で起きやすく、場所は教室という傾向も特徴です。日本のいじめは、少数の決まった子供が長期的にいじめられ、被害を周囲に訴えることが難しいという深刻な状況にあります。年長になるごとに周囲の子供がいじめをとめようとせず、見て見ぬふりをしがちなことも独特の現象のようです。いじめをかばうと自分もやられるから、知らんぷりをするのは仕方がない。今の社会は、強い者が弱い者を押さえつける仕組みで、どうしてもいじめはなくならないという意見が圧倒的で、この調査に当たった担当者は、特に少年に事なかれ的な生活態度が支配的になっている。いじめを見たり聞いたりしても、なるべく自分が関与するのを避けようという黙認傾向が強くなっていると述べ、依然いじめの事態の深刻さは続いていると警告しております。 宇都宮市内で起きたいじめを苦にした自殺事件などは、いかに卑劣、そしていかに陰湿で耐え難かったかが思いめぐらされ、子を持つ親として残念で、無念で、心がかきむしられる思いになってまいります。神戸市須磨区の連続児童殺傷事件で殺害された土師準君の44歳になるお父さんは、「命日に寄せての手記」、この手記にこの3年間の心の葛藤は非常に厳しいもので、いまだ落ちついたとは言えない状況ですといやされない思いをあらわした上で、少年による凶悪犯罪が相次いでいることについて、幼少時の家庭における根本的な教育やしつけが最も重要な因子の一つなどとも指摘しているようです。また、論議されている少年法改正問題についても、審判への被害者、遺族の傍聴や被害者の審判での意見の陳述は当然認められるべきだとの法の見直しも訴えていらっしゃいます。さまざまな事件の被害者のご両親、ご家族の方々のいやされない、やるせない思いはいかばかりかとお察しいたします。このみずからの悲しみと闘いながらつづられた手記の中にあります重要な因子の一つとして、幼少時の家庭における基本的な教育やしつけの指摘は大きくうなずける思いです。いじめ、校内暴力、少年犯罪の解決には家庭における教育力、学校における教育力、社会における教育力の連携、協力して事に当たることが叫ばれて久しいわけですが、いずれもが他を頼ってあと一歩踏み出せない三すくみ状態が前代未聞の犯罪を許していると思います。我が子、我が教え子、そして近所の子にも改めてきちんと向かい合うことがまず第一歩かと思います。 それにしましても、なぜ日本はこれほどまでに荒廃した社会になってしまったのでしょうか。それは、残酷な人間差別を放置しているからであると指摘する識者もいらっしゃいます。例えば南米から来日した方がアパートを借りようとしたら、外国人はお断りのところが多くてびっくりしたという、これは言葉の弊害から来る意思の疎通の欠如から来るものとも思われますが、あからさまな人種差別であります。このことは、アメリカだったらきっと訴えられて高い賠償金を支払うことになると語っております。また、就職差別も一番普遍性があるはずの大学さえ外国人教師を排斥する傾向が強まっていると言われております。さまざまな差別に出会い、日本が大嫌いになって帰国していく留学生も少なくないと伺っております。グローバル化やインターネット社会などと発展していく一方で、日本の国内が国際化していないのが実態です。 我が国では、在日韓国、在日朝鮮人やアイヌの方々に長年日本への同化政策がとられてきました。例えば在日の人たちは、今なお日本名を名乗らないと差別されるのではと考慮しないではいられないようです。そうした同化への圧力の一方で、選挙権を初め平等の権利は認められておりません。差別は、全人権を踏みにじる暴力行為以外の何物でもございません。このように差別を許す日本社会は、病める社会、病める日本国と言っても過言ではないと思います。「大地」の作者、アメリカの女流作家のパールバックは、差別は差別されている人たちだけを覆う影ではありません。それは、私たちすべてを覆う影なのです。なかんずく影を一番感じていなくて差別を放置している人たちを一番黒々と影は覆っているのですと言っております。民族差別、学歴差別、職業差別、血筋の差別、人の不幸を喜ぶメディアの数々、残酷さ、そんな社会で子供たちが健やかに伸び伸びと育っていけるでしょうか。パールバックの言葉のごとく差別を放置している人たち、現在の日本社会全体に影が黒々と覆っているような気がいたします。 子供たち、少年たちは、社会を映す鏡であると言われております。鏡に映った顔に大きなゆがみがあったとき、その鏡を責めるだけでは何の変革も望めないのではないでしょうか。大人が1センチ変われば子供は1メートル変わると言われております。児童、少年をめぐる諸問題の解決は手探り状態にあります。カウンセラー全校配置、少年法の改正、児童虐待防止法などの法律による規制もあり得ますが、政治、経済、社会の現況が余りにも劣悪になっていることから、この全体を改革していくこと、病める社会、病める日本国を健全な社会、健全な日本国としていくことがより根本的な問題解決であると思います。 ここで何点かお尋ねしてまいりますが、これら憂慮すべき少年犯罪、陰湿ないじめ状況につきまして、市長及び教育長のご見解をお伺いいたします。 二つ目に、県内の状況につきまして、県教委が実施しました問題行動、調査や意識等調査などを分析した結果、不登校児童生徒の発生率は全国平均より高く、暴力行為は増加傾向にある。さらに、98年度の覚せい剤取り締まり等違反摘発者数は全国ワーストワンで、極めて深刻な状況と危惧していると発表しておりますが、我が佐野市におきましての不登校児童生徒数、いじめの実態、暴力行為、覚せい剤取り締まり等違反摘発者数と実例、そして先日新聞報道されました市内中学校、高校におきましての暴力事件のそれぞれの実態と今後の対応、対策をお伺いいたします。 3点目に、半年間に2人もの中学生が自殺したことを重く受けとめ、県教委が初めて緊急アピールを出すことを決めたと報道されました。アピールでは、子供たちにかけがえのない命を大切にしよう、悩みや不安は勇気を持って相談しよう、家庭には子供の心の叫びをキャッチしよう、地域には子供たちを温かく見守り、励ましの言葉をかけよう、教職員には子供の発するサインを見逃さないでほしい、これからも自信を持って指導してほしいとそれぞれ呼びかけているようです。とうとい生命、かえがえのない命を陰湿な、執拗ないじめによってみずから絶っていった2人の中学生、ともに相談すらできない恐怖と孤独の中で亡くなってしまったわけです。アピールの中で子供たちに悩みや不安は勇気を持って相談しようとの呼びかけは、相談される側の体制づくりが大切になると思います。そこで、佐野市におきまして本年度からスタートいたしましたさわやか教育指導員、さわやか健康指導員配置事業や心の教室相談員活用調査研究事業などは体制的に大変期待いたすものですが、どのような実績、効果が見られるのかお伺いいたします。 4点目といたしまして、本年度西児童館が予定され、先ほどもご質問がございましたが、市内3カ所目といたしまして期待されるところですが、市の構想といたしまして東西南北プラスワン、先ほどプラスワンの方の発表がありまして、大変喜んでおりますが、西児童館は現在建設設計段階と伺っております。この西及びこれから予定される児童館のいずれかに、またはこどもの国整備事業の際にでも中学生、高校生たちが自由な発想で遊びが楽しめる特徴を持たせた施設を建設していただき、開放していただきたいと提案いたします。現在の子供施設利用は、乳幼児とお母さんたち、年少児とお友達、ボランティア、小学生低学年対象のこどもクラブなどなど、明るく安心の子育て支援という大変現在のニーズに合った拠点とした歓迎いたすものです。それに加えまして、中学生、高校生の遊び場、想像の場確保にも意を用いていただきたいと思います。 中学生、高校生の中には、楽器演奏や音楽鑑賞などを趣味とする音楽愛好家たちもおります。若いエネルギーを発散させたくても現在の住宅事情ではなかなか思うに任せないのが現状のようです。ドラムなどは消音用ゴムを装置、エレキギターはコンセントを抜いてとさまざまな努力の姿も伺っております。先日音楽鑑賞の件で三十数年前の思い出話を伺いました。当時10代後半から20代前半の若者が中央公民館を埋め尽くしてのレコードコンサート、レコード鑑賞会が行われたお話でした。仲間とともに大好きな音楽を体じゅうで楽しんだあの雰囲気、あの楽しかった時間は30年たった今も忘れられない。できればもう一度よみがえらせたいとおっしゃっておりました。現在の中学生、高校生にも心の栄養剤としてそそぎ込むべく、ぜひ環境整備をしていただきたいと思いますが、当局のお考えをお伺いいたします。 5点目に、こどもの街宣言の佐野市の大切な子供たち、かけがえのない生命を守るため少年犯罪のないまちづくり、いじめのないまちづくり、暴力のないまちづくりをそれぞれの立場で真剣に四つに取り組むときではないかと痛感いたします。非差別、非暴力のまち佐野市と宣言できるまでの取り組みをしていただきたいと思いますが、当局のお考えをお伺いいたします。 次に、児童虐待防止法についてでございます。深刻化している子供の虐待防止と早期保護を目的とする同法が17日の参院本会議で全会一致で可決成立し、この秋より施行されることになりました。警察庁によりますと、昨年1年間に全国の警察が摘発した児童虐待件数は120件で、被害を受けた子供のうち45人が死亡、全国の児童相談所の寄せられた児童虐待の相談件数は一昨年6,900件、1990年度の6倍以上で、過去最悪を記録しております。また、司法解剖などで虐待死と推測された子供は、92年から5年間で328例を数えております。これらの数値はあくまでも表面化したものだけで、死に至らなかった虐待はこの何百倍もあるはずだとの指摘がなされております。児童虐待は、家庭内におけるしつけとは明確に異なり、決して親権や親の懲戒権によって正当化されるべきものではありません。この問題がもはや家庭内の事象におさまるものではなく、一刻も早い解決に向けて社会が取り組むべき喫緊の課題との認識からの法成立になったようです。 児童虐待防止等に関する法律、これはまず第1条に目的です。第2に児童虐待の定義が定められ、そして次に児童に対する虐待の禁止が明文化されております。虐待を発見しやすい教職員や医師、保健婦、弁護士などには虐待の早期発見の努力義務を課し、同時に児童相談所への通告をためらわないよう職務上知り得た情報について守秘義務違反などの刑事責任を問わないとする免責規定も設けています。一方、通告を受けた児童相談所は必要に応じて速やかに児童を一時保護できることを規定しております。また、これまで虐待の疑いがあっても保護者が子供を家に閉じ込め、児童福祉司との面接を拒否するなど、対応が困難なケースもあったようですが、都道府県知事の承認があれば家屋への立入調査も行うこともでき、その際必要に応じて警察官の援助を求めることができるとし、児童相談所の権限が強化されております。さらに、これまで保護した児童が施設に入所中保護者が引き取りに来た場合、親権との関係で断り切れずに虐待が繰り返されるケースもあったようですが、同法では場合によっては保護者に対して児童との面接や通信を制限できるとし、事実上親権の一時停止を認める規定も盛り込まれております。この児童虐待防止法成立について各都道府県で中心的な機能を果たす中央児童相談所などを対象に実施したアンケート調査によりますと、まず虐待の定義を明文化、はっきりさせたことで家庭に介入しやすくなったこと、虐待でないと言い張る親に対抗ができること、単独立法による国民の啓発効果などと約86%にも当たる相談所で積極的に評価がなされております。このように大きく期待される法が成立し、6カ月以内に施行されるわけですが、ここで我が佐野市における対応を何点かお尋ねしておきます。 まず、第1番目に児童虐待の実態をお伺いいたします。 2番目に、平成11年第5回定例会におきましても児童虐待の質問をさせていただきました経緯がございますが、法成立により期待される成果としてどのようにお考えなのかお伺いいたします。 3点目に、早期発見への努力義務を定めたことと通告する義務を果たすとともに、通告は職務上の守秘義務より優先すると明記したことで通告がふえることが期待されるわけです。その際、通告を受ける児童相談所の体制の整備はなされるのかどうか、現状と見通しをお伺いいたします。 昨年3月、厚生省は夜間も休日も対応できるよう通知を出しているようですが、県内3カ所の児童相談所のうち対応可能なのは中央児童相談所だけであったようです。6カ月以内の法施行まで県南児童相談所における対応はどのようにお考えなのか、県との協議を含めて今後のあり方をお伺いいたします。 4番目に、入所中の子供に対する保護者の面会、通信の制限など、事実上の親権の一時停止などを認めたほか、関係機関との連携強化や児童相談所職員の資質の向上などが盛り込まれております。このように新たな権限を行使する体制について児童福祉司の負担がかなり大きくなってまいりますし、また専門知識を持った職員の増員と専門研修の実施が望まれるわけですが、これらの件の現況及び今後の対応のあり方をお伺いいたします。 5点目といたしまして、法律では虐待した保護者に児童福祉法上の指導を受ける義務を定め、受けない場合は知事が勧告できるようになっております。この件は、児童相談所が親と子を引き離す仕事と子供を親のもとへ返すためのケアを両方担うことになるわけです。そのために親への対応が非常に難しくなってまいります。そこで、親のカウンセリング、ケアを行うため別枠第三機関としての設置が望まれるわけですが、市当局はどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。 6点目といたしまして、厚生省では児童虐待防止に今年度予算を昨年度の約2倍の9億5,000万円とし、新規事業も盛り込まれたようです。その一つ、児童虐待防止市町村ネットワーク事業、これは市町村抜きには早期発見はできないとして、住民に身近な市町村単位で保健、福祉、医療、警察などの関係機関が密接に連携を図り、地域ぐるみで取り組んでいこうというものです。実施主体は市町村で、関係機関、団体から構成する児童虐待防止協議会を設置し、情報交換や地域社会への啓発活動、また虐待を受けた児童の発見からサポートまでのシステムなどの検討を行ったりします。 二つ目の事業は、全国の児童相談所に1人ずつ新たに児童虐待対応協力員の配置です。この協力員は、児童福祉司に協力して虐待に関する調査、関係機関との連絡調整を行う役割を担います。急増する相談に児童相談所が迅速、的確に対応できるよう強化することを目的としております。子供たちを守るため、また健全な子育て支援に行政の積極的対応が望まれますが、これら新規事業の我が市としての参加、取り組みの進捗状況をお伺いいたしまして、1回目の質問とさせていただきます。 ○議長(小野一郎君) 暫時休憩いたします。         午後 2時53分休憩                                                            午後 3時20分再開 ○議長(小野一郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 当局の答弁を求めます。 市長。          (市長 毛塚君登壇) ◎市長(毛塚吉太郎君) 義本美智江議員の質問にお答えをいたします。 私の方からは、凶悪化する少年犯罪といじめについてというところの質問でございます。凶悪化する少年犯罪といじめにつきましては、最近の社会を揺れ動かしているような、16歳、17歳の若者による犯罪など、多くの人々が心を痛め、ゆゆしき事態と受けとめていると認識しております。テレビをつければ16歳、新聞を見たらばまた17歳、これが絶えず絶え間なく実は繰り返されているというのが実情でございます。その根源にはいろいろな社会的要因があり、そうした大人のつくり出した、我々がつくり出したと言っても過言ではないと思うのですが、社会の中で子供たちを育てたことが少年犯罪といじめの背景となっているというご指摘かと思われます。 私は、今いろんなところでこんな話をしております。日本が昭和35年後半、高度成長期に入ります。その当時育てられた子供が今のお母さん方、お父さん方、くしくも私はそんな感じでございまして、いわゆる高度成長はあったけれども、経済的な成長はあったけれども、心をゆがめてしまったということは非常に多かったのではないかというふうに私は話をする場合が実は多いわけでございます。行政といたしましては、人権、教育、福祉などなど、各部署において差別の解消、人権の確保、青少年の育成、ノーマライゼーションの実現を目指し、鋭意努力を続けております。今後ともあらゆる角度からそれぞれの立場で問題意識を持ち、個々がやるべきことを認識し、連携を持ちながら、あらゆる機会をとらえまして、少年犯罪といじめのない社会づくりを目指し、問題解決のための取り組みを重ねてまいりたいと考えております。 電車に乗っておりましたらば、子供さんが靴を履いたまま表の景色を見ておりました。注意をしますと、そのお母さんが変なおじちゃんがいるから、こっちへおいで、変なおじちゃんになってしまうのです。しかし、そういうことを許しておくやはり社会、両親の考え方、また皆さん方も多分これは感じているかもしれませんが、昔は隣の子供がいたずらをすれば、悪いことをすればしかりました。何々ちゃん、そんなことをやってはだめ。今は、それをやりますと、その子供はうちへ帰って何とかちゃんのおばちゃんにこういうふうに言われた。それだけならまだいいのですが、今度はその子供のお母さんが出てきて、うちの子供に文句言わないでください、これが今の社会になってしまったということが私は大人としての責任の重さというようなものを感ずるわけでございます。人のことではなく、自分のことに置きかえてこの問題は多くの人々がそれに対応しなければ一歩前進を図ることができない。私は、本当に残念だなと思いますが、本当にこれはゆゆしき問題だなというふうに思っております。県の教育委員会もアピールを発表いたしましたし、県のPTAも16か17歳の問題でアピールを全県下に出しておりますし、また私ども子供会育成会の県の団体といたしましてもこのようにあるべきだという一つの筋道をアピールという形で今全県にまいておりますけれども、やはり紙1枚をばらまいただけではだめなのです。いかにそれを実践させるかということが大切だと私は思っております。 佐野市はこどもの街宣言をいたしまして、それなりの効果も上げてきたというふうに思っておりますし、児童館を設置し、デイサービスを併設してお年寄りとの仲を取り持つという大きな仕事もやっております。また、キャンプ場もつくって多くの人たちの子供たちに利用されています。こどもの国がオープンなりまして、もう7万5,000人を突破している。多くの人たちがあそこに集ってきている。そういう物を通しての事柄は一応の完成を見てきているという感じがいたしますが、これからはいわゆる建物、物事でなく、その心をいかにすべきかというところが私は大きな課題であろうというふうに思っておりまして、実はいろんな今方策を講じようとしているわけでございますが、例えば教育者とか、直接かかわりを持たない方であっても子供を大切にしよう、子供のことは一生懸命やってあげようという社会の人は多くいるわけでございますので、そういう人たちと言葉のやりとりをしながら、佐野市の新しい道を子供たちのために開いていくこともまた必要であろうというふうに思っているところでございます。ひとつ義本議員さんにもぜひ多くの問題を投げかけていただきまして、佐野市がさらに一歩前進できますようお願いしたいと思っております。 次に、いわゆる中学生を一つのテーマにしましたスポーツ施設とか、そういうものをというご希望があるようでございまして、前にもお話承ったことありますが、児童館の中に中学生の施設がいかがかというお話でございました。いろいろこれにつきましても今後の課題になりますが、検討は十分加えてみたいと思っておりますので、請う御期待なんていう調子のいい話にはなりませんけれども、誠心誠意この問題も取り組んでみたいと思っているところでございますので、よろしくお願いしたいと思います。その他の件につきましては、各部長から答弁をいたさせます。 以上です。 ○議長(小野一郎君) 次に、教育長。          (教育長 田沼君登壇) ◎教育長(田沼清君) 義本議員のご質問につきまして、少年犯罪や読書など、私の方から何点かお答えをいたします。大変たくさんご質問がありましたので、お答えがやや長くなるかと思いますが、ご容赦いただきたいと思います。 初めに、憂うべき少年犯罪、陰湿ないじめ等について教育長の見解とのことでございます。17歳の少年たちの犯行や児童生徒の問題行動は、少年たち自身の問題であるとともに家庭、学校、地域社会の環境等にかかわる諸問題が複雑に絡み合って発生するものと思われます。過去の市議会で私は、たびたび学校、家庭、地域社会それぞれ100%の責任があるつもりで、合わせて300%の責任があるつもりで子供たちのことを考えたいと話してまいりました。今でもその意識を持つことは大切だと思っております。そこで、この学校、家庭、地域社会3者につきまして一つずつ申し述べてみたいと思います。 まず、家庭におきましては、親が幼児から、物心がつかないうちから人のものは盗まない、人を傷つけない等々、悪いことは悪いなど、基本的な生活習慣や規範意識をきっちりと教育することが大切であると思います。先ほどの山口議員にもお答えいたしましたように、家庭での手伝い等を通して教えていくことが最も大切だと思っております。市長もただいま座席に靴で上がるというような例をお話しになりましたが、私もこの間ある会合でお話しいたしましたが、新聞にこんな記事が出ておりました。小さい子供が卓上のコップを倒しまして、水がわきにいた女性の服にかかってしまったと。そのときにお母さんが僕はわざとやったのではないものねと、こういうことを言ったそうです。水のかかった女性が新聞に、記者の取材に応じて答えたのだと思いますが、要するにそこはまず親が謝って水をふいてやって、そして僕にも一緒に謝りましょうねと言って人に謝ることを教える。そして、かけられた人は僕わざとやったのではないものねと、こういうせりふをはくのだと思う。全く逆のことでありますので、そんなような家庭教育では、やはり立派な子供は育たないと思います。そういうことで、小さいうちからしっかりと家庭教育をしていくことが大切だと思っております。 次に、地域社会におきましては、生涯学習審議会の答申にありました自然体験や生活体験が豊かな子供ほど道徳観や正義感があるという分析に基づきまして、子供たちに自然体験、生活体験、遊び等を保障していくことが大切であると考えます。こどもの国のオープン、あるいは佐野市の青少年キャンプ場の利用、地域に根差したさまざまな生活体験など、いろいろな施策を講じているところでございます。学校におきましては、教職員の共通理解に基づきまして実効性のある指導体制をつくり、保護者、地域社会、関係諸機関等の連携を密にして指導の徹底を図ることが大切だと思います。 以上、学校、家庭、地域社会それぞれが努力していくとともに、この3者が連携をいたしまして、青少年の健全育成に当たることが大切でございます。佐野市では、各中学校区ごとにこの3者が入った組織をもちまして、連携を強化して指導に当たっているところです。また、年に1遍ではございますが、環境浄化フォーラムを開催いたしまして、地域の各層の方々にご参加をいただきまして、子供の教育について考えていただいております。その概要は、昨年度行われましたものは1月1日号の広報さのに掲載をいたしたところであります。今年も環境浄化フォーラムを計画しているところです。 次は、いじめの実態等についてのご質問であります。いじめの実態でございますが、平成11年度中のいじめの発生件数は、小学校で23件、中学校で69件との報告が学校からありました。そのうち解消されたいじめは、小学校で18件、中学校で56件でありました。解消されなかったいじめにつきましては、継続して指導をしております。教育委員会では、弱い者をいじめることはやはり許されないという基本認識に立ちまして、各学校での指導での徹底をお願いしているところでございます。 なお、いじめのほかの平成11年度中の児童生徒の実態のお尋ねがありましたが、最初に年間30日以上欠席した不登校の児童生徒数は、小学生で23人、中学生で80人でございました。次に、生徒間の暴力、対教師暴力、対人暴力、器物破損等含めました暴力行為につきましては、小学校で1件、中学校73件でございました。また、覚せい剤取り締まり違反で摘発された小中学生につきましてはゼロということであります。 次に、新聞で報道されました市内中学校の生徒による教師への暴力事件につきましては、市民の皆様に大変ご心配をおかけいたしました。このことにつきましては、部活動の練習中に私服のまま練習をしたり、下級生に同じ部のメンバーを殴るように生徒が命令していたためにこの部活動の顧問の教師が練習を一たん中止をいたしました。この生徒は、このことに腹を立てまして、顧問の教師の首や腹部を殴る、けるなどしてけがをさせてしまったものでございます。この教師は、事件が起こる日までこの生徒と給食を相談室で一緒にとるなど、熱心な指導を続けておりましたが、このような事態を招いて極めて残念でございます。今後の対策でございますが、教育委員会といたしましては、児童生徒への指導を進めるに当たりましては全教職員の共通理解を図り、学校としての協力体制、指導体制を築くとともに、家庭や地域社会及び関係機関との連携、協力を密にし、児童生徒の健全育成を広い視野から考える開かれた児童生徒指導の推進を図ることが重要であると考えております。 次に、今年度スタートしたさわやか教育指導員、さわやか健康指導員についてのお尋ねもありました。始まってまだ2カ月を経過したばかりでありますが、各学校で大好評でございます。両方とももろ手を挙げて学校で100%効果があるという回答が寄せられております。チームティーチングや個別指導、あるいは学校になじめない児童の相手になってくれるので、楽しく登校できるようになった等々の感想が寄せられております。中学校の心の教室相談員につきましては、今年度1週間12時間から18時間にいたしまして、1週間に6時間分を市単独事業として上乗せをいたしまして、中学生の対応を図っているところであります。これも生徒たちの話し相手として大きな成果を上げております。今後とも児童生徒一人一人の個性や能力等を最大限発揮し、望ましい自己実現を図るようにするとともに、みずからを律しつつ他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心など、豊かな人間性や社会性の育成を目指して努力してまいりたいと考えております。 さて、次は読書関係のご質問にお答えをいたします。私からは、主として学校における取り組みの様子をお答えいたします。子供たちの本離れ、活字離れが言われて久しいと議員がおっしゃいましたが、やはりそのような一面の側面もあります。本との出会いは感受性や創造力を豊かにし、論理的な思考力をはぐくむという観点から、本当に読書活動というのは大切でございまして、各学校においてもさまざまな取り組みがなされております。ことしは、子供読書年ということで、学校では保護者や地域のボランティアの方の読み聞かせ、それから図書委員の放送による図書紹介、あるいは子供読書年コーナーなどを図書室内に設置いたしたり、装飾をしたりいたしまして工夫をして、また学校図書館まつり、あるいは市立図書館探検等々、工夫を凝らした取り込みを行っております。 次に、前の議会でもお尋ねのありました朝または業間に行われる読書活動についてでございます。この読書活動は、週プログラムの中に位置づけられ、計画的に実施をされているものでございます。昨年度お答えをいたしましたときには、小学校3校、中学校5校の実施でございましたが、今年度は小学校で5校、中学校で5校となりまして、実施している学年や曜日もふえてきております。活動の時間は、10分間から20分間の間でございまして、その内容や形態も絵本や紙芝居を使っての教師の読み聞かせ、あるいは全員で同じ本を読んで感想を話し合う活動とか、自主的に自分の読みたい本を選んで読む者など、さまざまでありますが、それぞれの発達段階を踏まえ、魅力ある本との出会いの場の設定に努めております。朝の読書を始めてから読みたい本が自分で選べるようになった、それから家でも本を読むようになった、話を聞く態度が落ちついてきたという教師や児童生徒の感想もございます。 この読み聞かせについてのエピソードということでご質問の中にありましたが、私ごとで申しわけありませんが、同窓会などを開くと生徒たちが来て話題に出たことの中の一つに、先生に、昔は体育館がありませんでしたから、雨天のときには本を読んでやった。そのときに推理小説を読んでもらったので、以来推理小説が好きになりましたという女性の方からの話でうれしくなったのですが、それ以上にうれしかったのは、私が吉川英治の「宮本武蔵」を約半年間にわたって連続で話して聞かせました。生徒たちは大概飽きてしまったのですが、曲がりなりにも宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘までたどり着きました。そして、同窓会を行ったところが、28年ぶりに先生に紹介してもらった「宮本武蔵」を全巻通読いたしましたと、こういう人があらわれまして、これはことしは縁起がよかったななんて思ったことがありますが、やはり読み聞かせてやるということは本当に子供たちに読書好きになるもとをつくることだと思っております。 次に、ここ数年の読書貸し出す数につきましてのお尋ねがありましたが、小学校では1人当たり年間20冊前後でございます。中学校では2冊前後ということで、毎年大きな変動はございません。平成7年度が小中学校平均して年間1人15.2冊、平成11年度では17.0冊とわずかですが、伸びております。 また、学校図書館に司書を置いているかということでございますが、司書は置いておりませんが、全小中学校に市単独の事業としての学校図書館事務職員を配置いたしまして、図書の受け入れや図書室の管理等の事務をお願いしてありますので、教師は図書の整理等に時間を割くことなく、読書、指導などに専念できるようになっております。 なお、図書館利用向上の工夫についてもお尋ねがございますが、これは読書週間の設定であるとか、あるいは図書を買うときに児童生徒への希望調査をするとか、いろいろ工夫を凝らしまして、学校で行っております。また、子供たちの活動の場である図書室を利用することもだんだん多くなってまいりました。さらに、総合的な学習の時間との関連から、子供たちが市立図書館に出向いて興味のある本を選んだり、みずから課題を調べたりする機会もふえております。今後も図書室や学級文庫などの読書環境を充実させるとともに、読書タイムや読み聞かせを通しまして、児童生徒の表現力や感性を磨き、創造力豊かな子供の育成に努めたいと思っております。 答弁がやや長くなりましたが、お許しいただきたいと思います。以下の諸点については、教育次長からお答えを申し上げますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(小野一郎君) 次に、教育次長。          (教育次長 市川君登壇) ◎教育次長(市川建司君) 義本議員の一般質問にご答弁申し上げます。 私の方からは、子供読書年を記念しての佐野市における特徴的な事業の取り組みについてということでございますが、本市では従来から毎週土曜日に職員とボランティアの人たちの協力もいただき、お話し会を実施しております。絵本の読み聞かせ、紙芝居、折り紙等、読書にちなんださまざまな催しを行っているところでございます。ことし5月5日の子供の日には、特別開館し、子ども映画会も実施したところでございます。春休み、夏休みを利用してそれぞれ2日ずつ子ども映画会を実施し、子供の見る、聴く感性を高める目的の事業も取り組んでいるところでございます。また、毎週土曜日に行っておりますお話し会をより充実させたもので、工作や実演を通しての読書に親しむ心を養う目的で夏のお話し会、クリスマスの時期には人形芝居、紙芝居、童話を通しての読書指導並びに読書習慣の育成を図る目的でクリスマスのお話し会などを幼児、児童、親子で参加する楽しい事業に取り組んでいるところでもございます。また、一般成人対象ですが、児童文学作家等を招いて子供にとっての読書の必要性やそのあり方を学ぶ目的で、子供と本のセミナーとして講演会も実施しているところでございます。今年度も本市では子供読書年を実りあるものとするために、子供たちが読書の楽しさと出会うための環境づくりとしてさらに工夫をしながら、充実した計画に努めてまいりたいと考えているところでございます。 以上で答弁とさせていただきます。 ○議長(小野一郎君) 次に、保健福祉部次長。          (保健福祉部次長 林君登壇) ◎保健福祉部次長(林輝美君) 義本議員の一般質問にご答弁を申し上げます。私の方からは、国際子供図書館について及び児童虐待の防止等に関する法律についてのご質問にお答えを申し上げます。 まず、国際子供図書館の利用の考え方でございますが、議員ご指摘のとおり国際子供図書館の機能はすばらしいものがありますので、十分活用させていただく考えでございます。なお、国際子供図書館においては今後さらに機能が充実されていくとのことでございますので、こどもの国においてもいろいろな活用が考えられるところでございます。そこで、議員ご質問のアクセスについてでございますが、基本的にはインターネットが開設してあれば国際子供図書館の機能の一つである電子図書館の作品を閲覧ができますので、こどもの国においても例えばインターネットで世界の童話を見るというような企画、事業を取り組むことも考えております。なお、子供が良書に親しむ環境づくりは情緒豊かに成長するための大切な要素の一つと考えており、努力をしてまいります。 次に、児童虐待の防止に関する法律成立に伴う本市の対応策等についてのご質問に順次ご答弁申し上げます。まず初めに、児童虐待の実態でございますが、現在家庭相談員及び関係職員が指導、助言などの対応しているのは、10年度までの9件に平成11年度に通告を受けた5件を含めて14件でございます。 次に、法成立により期待される成果としてどのようにお考えなのかということでございますが、新法の成立により虐待の定義づけがなされ、身体的虐待、性的虐待、養育の拒否や放置、心理的虐待などが明文化されました。また、児童と接触する機会の多い教職員、児童福祉施設関係職員、医師、保健婦等の早期発見への努力義務も明記され、その通告に対しても守秘義務違反の免責規定が設けられました。これにより通告が容易となり、早期発見、早期対応ができるものと考えております。 次に、児童相談所の体制の整備はされるのかということに絡みまして、現状と見通しとのお尋ねでございますが、児童相談所の体制整備は県の所管事業でございますが、体制整備には、俗っぽい言い方で申しわけございませんが、人、物、お金、時間が必要ですが、法でも児童虐待の防止等のため必要な体制の整備に努めると明記されましたので、市といたしましてはさらなる県の整備充実に期待をいたすところでございます。 なお、6カ月の法施行までの県南児童相談所の対応はとのことでございますが、緊急を要する場合、特に夜間、休日の場合は緊急連絡網により対応していただけるものと考えており、十分連携を図ってまいります。 次に、専門職員の増員と専門研修の実施が望まれるが、これらの対応についてのご質問でございました。これにつきましても、法により地方公共団体の責務として明文化されましたので、法の施行に伴い県としても今後検討されるものと考えております。なお、市といたしましても関係職員、民生児童委員等の研修の機会を設け、法の趣旨に沿って努力してまいりたいと考えております。 次に、虐待した保護者に対するカウンセリング等を行う第三者の機関の設置が望まれるが、市としてはどのように考えているかというご質問でございます。確かに児童を施設に入所させる際に児童相談所と保護者が徹底的に対立した場合は、その後のケアが難しくなるということは聞いております。しかし、親と子が家族関係を再構築する大事な要素でもございますので、そのためのカウンセリングについて第三者機関の設置も一考かと思いますが、これにつきましては経過等熟知しております県の考え方もございますので、ご理解をいただきたいとお願い申し上げます。なお、市といたしましては被虐待児童が親元へ帰った後、再度の虐待がないよう家庭相談員を初め主任児童委員、保健婦等及び関係機関との連携を図りながら注意深く見守るとともに、また適切な助言、指導を行い、再防止に努めてまいりたいと考えております。 最後に、市としての新規事業への参加、取り組みの進捗状況についてのお尋ねでございますが、児童虐待防止ネットワーク事業につきましては、今年度県が事業虐待防止ネットワーク構築のための関係者への研修、関係機関への啓発資料の発行、実態調査を行う予定でございますので、市といたしましてもこれに対し協力をしてまいりたいというふうに考えております。いずれにいたしましても児童虐待の防止等に関する法律は5月17日に成立をいたし、施行日は公布の日から6カ月を超えない範囲で政令で定めることになっておりますので、具体的内容が国、県から示された場合、遺漏のないよう対処してまいりたいと考えております。なお、本年4月1日号の広報さので「虐待に気づいたら一報」という記事を掲載させていただいております。 以上で答弁とさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。 ○議長(小野一郎君) 次に、保健福祉部長。          (保健福祉部長 押田君登壇) ◎保健福祉部長(押田好雄君) 義本美智江議員の一般質問のうち、私の方からは幼いころからの絵本の読み聞かせについて、母親学級や子育て教室における啓蒙運動についてご答弁申し上げます。 育児は、母親の胎内にいるときから始まっていると言われております。妊娠、子育ての早い時期から母と子の触れ合い、母子相互作用をきちんと育てることが人間形成の出発点として心の健康づくりに大きな働きを持っていると言われており、絵本の読み聞かせは親のぬくもりを感じながら、すぐれた本に接し、一緒に共感し合うひとときであり、子供の感性や心を豊かにする貴重な時間であるとされております。このことから、母子保健事業の中で初妊婦とその夫を対象に妊娠、出産、育児についての知識の習得や仲間づくりを目的とした母親学級を開催しており、母乳保育を進める話の中で保健婦や助産婦から母と子のきずなや絵本などを使っての語りかけの必要性、重要性などについて説明し、理解を願っているところでございます。また、妊婦と子育て中の親を対象とした子育て教室では、子育ての講話の中で本の読み聞かせの大切さについて指導、助言をいただいているところでございます。議員ご指摘のとおり子供が良書に親しめる環境づくりは私たち成人の役割であると理解しておりますが、絵本の読み聞かせを通じた心の健康づくりが大切なことであるとの認識に立ち、今後とも母子保健事業の中で啓蒙してまいりたいと考えております。 そこで、推薦図書のパンフレットを作成し、1歳6カ月健診時、あるいは3カ月健診時に合わせて配布できないかとのご提案でございますが、この件につきましては日本図書館協会の参考図書や子育て教室の講師、専門家等の意見などを参考にしながら、研究をさせていただきたいと考えているところでございます。 以上でご答弁とさせていただきます。 ○議長(小野一郎君) 次に、市民部長。          (市民部長 柳田君登壇) ◎市民部長(柳田清次君) 義本議員の一般質問にご答弁申し上げます。 私からは、少年犯罪の実態等に関連したことに対しお答えいたします。少年犯罪の実態につきましては、本市におきましても平成9年から増加の傾向にあり、全国的には戦後第4の上昇期にあると言われております。佐野警察署で取り扱った佐野市居住の平成11年中の非行少年の数は61人でありまして、前年より3人増加しました。この中でも高校生が25人と最も多いが、中学生が20人、無職少年が8人、有職少年が5人、他学生が3人となっております。犯罪別では、窃盗犯が44人中72.1%と最も多く、粗暴犯の傷害、恐喝が10人で16.4%を占め、悪質化の傾向にあり、低年齢化ともなっております。 次に、覚せい剤の取り締まりと違反摘発者数でございますが、平成11年の県内の検挙者数は356人で、うち少年は36人であり、学職別では中学生が1人、高校生が4人、ほかに有職少年9人、無職少年22人となっております。なお、佐野警察管内におきましては検挙者数27人であり、うち少年は1名であり、中高生の該当者はありませんでした。 また、佐野市に設置しております佐野市の少年補導員さんの活動状況をご報告申し上げたいと思います。平成11年度は、より悪質な非行に対しての補導による補導カードを作成した数は74人で、前年より69人減少しましたが、この中でも最も多いのが万引き行為の52人、次いで喫煙の21人です。高校生が26人、中学生が21人で、全体の63.5%を占めております。また、現場指導をした件数は416人でありまして、前年より177人減少しました。指導した事項で最も多いのが自転車2人乗り154人、次いで無灯火117人でありました。学職別では、高校生が232人、中学生が129人で、全体の86.8%を占めております。青少年を取り巻く環境は悪化の傾向の状況にあるということで、市といたしましても少年非行の防止を図るため少年補導員さんの巡回補導の徹底を図るとともに、警察を初め各関係機関、団体と連携を図り、少年の健全育成に努めてまいりたいと考えております。 以上でご答弁とさせていただきます。 ○議長(小野一郎君) 以上で当局の答弁は終わりました。 17番、義本美智江さん。          (17番 義本君登壇) ◆17番(義本美智江君) それぞれご答弁をいただきました。 最初に、子供図書年にちなみまして、読書について取り上げさせていただいたわけですが、現在の人間社会に広がる心の荒廃とも言うべき現象、このことが今回の質問をまとめている数日間におきましても新たな事件、現象が次々起きてきまして、心の荒廃という現状を非常に痛く受けとめたわけなのですが、この荒廃を乗り越えるために本当に読書によって力強く生きる力、希望、勇気、活力、また負けじ魂もはぐくむということを言われておりますが、そのことが地道なようではありますが、解決策の一つかなというふうに感じました。教育委員会の方とか、いろんなご答弁がございましたが、本当に各方面でご努力の跡が見えるようです。 もう一つだけお伺いしたかったのが、学校の図書室におきましての司書の方は配置していないけれども、全小中学校に指導員の方が配置されている。これは、市の単独事業として置いていらっしゃるわけなのですが、その図書室における魅力ある図書室といいますか、子供さんが自然に図書室に集まってこれるような、つい行きたくなるような、もちろん本に魅力を感じることも一つでありますが、要するに本を読むその環境づくりといいますか、そういうことでこの前ちょっと報道されておりました中に図書室にじゅうたんか何か敷きまして、我が家の居間で寝転がって本を読むとか、リラックスした中で本が楽しめる、そういう雰囲気づくりをされている報道がされていたのです。そういうことを司書の方が努力をして子供たちに本に親しんでもらいたい、まず雰囲気づくりをしようということで、いすからじゅうたんにしたという、そういうことが、ちょっと場所は定かではないのですけれども、そういう報道もなされておりまして、そういう図書室の環境づくりと申しますか、そういうことの工夫がなされていったときにもう少し子供たちが図書室への足の運びが軽くなるのではないかなということを思いまして、そういう工夫もぜひ再度お考えをいただきたいと思います。 それから、少年犯罪といじめということで、先ほど市民部長の方からのご答弁で、余りにも多い件数に、補導された件数とか伺っておりまして、非常に心が痛むわけなのですが、やはり中学生、高校生が反発しているというか、社会に何か訴えたいような、そういうことではないのかなという、原因とか、そういうものは多岐にわたると思いますので、一言では言い尽くせないわけなのですが、ほとんど連日のように少年による犯罪とか事件が報道されて心痛めております。そういう中で、たまたまこの前下野新聞の声の欄のところに書いてあって、非常にこれ感動した記事があったのですが、小山市の方で、51歳の主婦の方が3年前にスポーツ大好きな息子さんを亡くしてしまった。つらく悲しい思いをしていたそんなときに、先日の母の日にそれに負けないくらいの幸せをいただきましたということで、息子は明るくひょうきん者で、スポーツが大好きで友達がいっぱいいました。その中の数人がお母さんありがとうとカーネーションを送ってくれたのです。思いもよらないプレゼントに感激し、涙があふれてとまりません。私以上に亡くなった息子が、おれはいい友達を持ってよかったな、ありがとうと喜んでいるような気がします。このところ少年たちの暗い話ばかり続く中、こんなに優しく、思いやりのある少年たちから心の安らぎと元気をもらい、お母さんも頑張るからねと仏前に報告しました。この記事を読みまして、本当に未来の社会を担う子供たちがこんなふうに人の心の痛みのわかる、そういう子供たち、人とのつながりを大切にする子供たちに本当に健やかに伸び伸びと育ってほしいな、こういう思いがいたしました。本当に社会全体で見守ってあげなければいけないのではないかと思います。 先ほど市長の方から児童館建設のことで誠心誠意取り組んでいくというお話で、期待するわけなのですが、非常にうれしいお話を伺いました。平成12年度に児童厚生施設整備費の国庫補助の件についてでございますが、児童館とか児童センターの活動のより一層の充実を図るためということで、地域の子育て支援や中高校生活動及び地域交流のためのスペースが補助基準面積に追加された、このことが知らされまして、本当に中学生、高校生の活動の支援が国とか社会全体で機運が盛り上がっている、このことを感じまして大変意を強くするものなのですが、今後建設予定の児童館の中の1カ所及び、例えばこどもの国の中のこれから整備事業もまた行っていくでしょうけれども、そういう中で何か1カ所を主に中学生、高校生用として特色を持たせた建設をしていただきたいというふうにもう一度重ねてお願いをしておきたいと思います。 それから、児童虐待についてでございますが、先ほどご答弁の中で県との協議ということがほとんど、3カ所ある児童相談所が県でございますので、いたし方ないことではありますが、先ほど申し上げました一時保護で預かった子供さん、この子供さんのお母さんという方は、要するに虐待をするお母さんという方は大体10代の方とか、20代の若いお母さんに多いというデータが出ているのです。そのことは無知であるがゆえに、それからあとは親になり切っていないゆえに、こういうことがそれゆえの事件かなと思う部分もあるわけなのです。そういうことを考えますと、子供の育て方を教育する、本当に初歩的なところからのそういう必要があるのではないかなと思います。そういうことも含めまして、親のカウンセリングケアということを別枠の第三者機関ということで訴えさせていただいたわけなのですが、このことは市単独で取り組めることではないのかなと思いますので、もう一度ご答弁をお願いいたしまして、質問とさせていただきます。 ○議長(小野一郎君) 当局の答弁を求めます。 教育長。          (教育長 田沼君登壇) ◎教育長(田沼清君) 義本議員の第2回目のご質問にお答えを申し上げます。 図書室に学校図書館専用の事務職員を配置しているということは特筆すべきことでございまして、図書の管理、整理、あるいは図書室のすべての事務につきましてこの事務職員が行いますので、教員の負担がそれだけ軽くなっているということで、本当にすばらしいことだと自画自賛をしております。この事務職員が専任になって図書室の装飾などもしてくれますので、環境整備も佐野市の図書館は非常に整っております。装飾をしたり、特設コーナーを設けたり、あるいは学校全体の問題としては、学級ごとに図書室を利用する時間を割り当てて決めたりということで、少しでも多く図書室を利用できるようにという配慮をしております。 ご提案のじゅうたんにするということでありますが、この環境整備につきましては、じゅうたんにするという目新しい施策を伺ったところでございますが、今後の課題とさせていただきたいと思います。 以上でもって答弁とさせていただきます。 ○議長(小野一郎君) 次に、保健福祉部次長。          (保健福祉部次長 林君登壇) ◎保健福祉部次長(林輝美君) 義本議員さんの2回目の質問にお答え申し上げます。 第三者機関によるケアのための機関の設置ということでございますが、先ほども申し上げましたが、国、県からの法成立に伴っての具体的内容等が市の方にはまだ参っておりません。そういう中で、今後恐らく具体的な項目等が省令等で示されてくるのではないかというふうに考えておりますので、その時点でよく検討させていただきたい、こんなふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(小野一郎君) 以上で当局の答弁は終わりました。 この際、お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。          (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小野一郎君) ご異議なしと認めます。 よって、そのように決定いたしました。 次回は、明6月7日水曜日午前10時より本会議を開いて一般質問を続行いたします。 本日は、これをもって延会いたします。          午後 4時15分延会...